ギュスターヴ・モロー美術館 Musée Gustave Moreau【Paris・Angers 2018】

あの螺旋階段が見たくて。


さよならセーヌ川。
この旅最後に眺めるあなたは、やっぱりとても美しかった。

メトロに乗って、この旅最後(?)の目的地へと向かいます。

トリニテ教会から徒歩5分ほどの、ギュスターヴ・モロー美術館へと。

入り口はとても小さいので、Google先生がなければ通り過ぎてしまいそう。

世界初の個人美術館は、ピカソでもロダンでもなく、モローだったのでした。
モローが1852年から1898年まで暮らしていた邸宅を、自らが生前に設計して美術館へと改築。

受付で入館料の6ユーロを払って、ロッカーに荷物を預けて二階へ。
(写真はないですが、このロッカーがレトロでかわいい。けど中に何が入っているか丸見えです)

二階は邸宅だった場所。



妄想族所属の私としては、象徴主義のモロー作品は大好物なのではありますが
この小さな館内に所狭しと並ぶ作品の数は、デッサン7,000点も合わせると1万点を優に超えるので、完全に丸々一日あっても足りないほどなのです。
しかし6ユーロで邸宅(だった)部屋も拝めて、それだけの作品が鑑賞できるって、すごいことです。


とんでもない作品数があるのでモロー好きにはたまらない美術館なのですが
こちらの美術館のメインビジュアルとなっているのは、どの絵画でもありません。

3階から4階へと続く、螺旋階段なのです。


完璧。完璧なこの螺旋。

階段の上から見下ろすのもまた素敵。

4階の作品数は、もう圧倒される。

一角獣の絵は、4階の奥のお部屋に。

壁など本をめくるようにデッサンが格納(?)されているので、隈なく鑑賞するのには時間が足りなさすぎる。
美大生と思われる学生や、職業・画家なムッシュがこのデッサンを観ながら、実際にデッサンしているという…
日本だとボールペンでメモ取ろうとしただけで係員が飛び出てくるけど、この差はなんだろうか一体。



しつこいですが、妄想族所属な私はですね、
宝くじが当たったら
「自宅に螺旋階段のある映画館を作って、個人的にフランス映画祭開催して好きな映画人をゲストで呼ぶ」
ことを常日頃から妄想しているんですが、その映画館の螺旋階段の理想となるモデルは、この美術館の階段なのです。

ギュスターヴ・モロー美術館 Musée Gustave Moreau
https://musee-moreau.fr/

14 rue de La Rochefoucauld 75009 Paris
入館料 6ユーロ
開館時間
月, 水, 木 : 10:00 – 12:45 | 14:00 – 17:15
金, 土, 日 : 10:00 – 17:15
火曜日休館

なんとなく毎回、脳の片隅でリストアップしていながらも、いつも行けずに帰国していたから・・・
最後に行けてよかった!

インスタにもアップしています♡螺旋階段萌え。