フランス人から学ぶこと C’est la France, notre maison

今回のパリ同時多発テロ関連ニュース、日本は恐ろしい映像が多いな、と思いました。(もちろんフランスではオブラートに包まず残酷な映像をそのまま流したりもしますが)

「パリ市民たちは日常を取り戻そうとしている」とは報道していても、映像が怖いものばかりだから、「どんだけフランス人、神経図太いわけ?」って印象になってないか不安です。
もっと平穏なパリの日常もあるってことを映して欲しいな。

バタクランの近くに行ったとき(先週の日曜日)、まだ通行止めでした。
それでも周りには多くの花やろうそくなどがあり、母親や父親に手を引かれた子供たちも多かったです。

花を供えるのにも行列ができていて、私の目の前に幼い姉妹が。
ようやく姉妹たちが前列にきたとき、
「ママ、どこに花を置けばいいの?」と、姉妹。
「あなたたちの好きなところに置きなさい。」と、母親。
てけてけーっと、端っこの方に行き、花を供える姿。
彼女たちは、母親からどんな風にこの事件のことを知らされたのかな。


お友達のしほちゃんがFacebookでシェアしてから、先週ずっと、この動画を繰り返し繰り返し見ていました。

Les mots d’un père face à son fils. Notre espoir. (vidéo sous-titrée)

もし見れなかったらこちらの本サイト(フランスの子供向けサイト)から
“LES MÉCHANTS, C’EST PAS TRÈS GENTIL.”

「犯人」「奴ら」「テロリスト」などと言う言葉を使わず、「méchant」(悪い人)って彼がいうのがとても響いてきた。
とっても幸せな家庭の風景が目に浮かびます。

「C’est la France, notre maison」
父親の言葉にも、また涙がでそうです。


フランス人は、言葉が大きな武器になっていると思います。

インタビューを見ていると、どんな人でも言葉に詰まることはありません。
感情的になっていようが、涙を流していようが、
さすが表現の国、毅然と立ち向かい自分の言葉できちんと応える姿は
見ていると、究極猫背の私でも背筋が伸びます。

それが子供でも、です。

さまざまなところで共有されてニュースにもなっているのですが、こちらのフランス人ジャーナリストの文章もまた涙無しでは読めませんでした。

妻を失った仏ジャーナリスト フェイスブック 共感広がる

「テロリスト」どころか「テロ」という言葉すら出てこないのですが、
それがまた奴らの手玉には乗らない、言葉と言う強い武器を持ったフランス人を象徴した文章だと思いました。

「黙ったら負けだ」

フランス人は、強いです。
絶対に、負けない。

言葉に詰まったり、泣いてるだけの自分は、悲しいかなやっぱり日本人なのです…