悲しみよこんにちは Bonjour Tristesse

フランソワーズ・サガン原作の映画『悲しみよこんにちは Bonjour Tristesse』。
斉藤由貴の歌じゃないっすよー。

これまたフランス映画祭2009の作品『サガン―悲しみよこんにちは』絡みで、おさらいです。

南仏リヴィエラ海岸、そして僅かながらパリがロケ地なんだけれども、残念ながらMade in U.S.Aの作品なので全編英語。

HISTOIRE
あの夏からは総てが変わった。何もかもが永遠に–1年前の夏、17歳の私は全く幸福だった。海を見下ろす南仏セント・トラペッツの丘の別荘に私たちはいた。母を15年前亡くした父レイモン(デイヴィッド・ニーヴン)と、父の愛人エルザ(ミレーヌ・ドモンジョ)と、私、セシール(ジーナ・セバーグ)の3 人。父は41歳の事業家で、女にもて、親切で朗らかで、私を愛していた。半玄人でワンサ女優のエルザ、数多い父の女友達の1人。こういう友が、父に必要だということは、私はよく解っていた。海での最初の日、私は若い法科の学生フィリップ(ジョフリー・ホーン)と知りあった。私たちが海辺で最初の接吻をかわした日、母の友達だった、デザイナーのアンヌ・ラルサン(デボラ・カー)がやってきた。優雅な、洗練された、夫と離婚した中年の彼女。私たちの気楽な生活が、彼女の出現によって終わりそうなことを私は直感した。

ベリーショートのジーン・セバーグがこの映画でセシル役を演じたことから「セシルカット」というヘアスタイルが生まれたことは有名な話。小さい顔に、きりっとした目鼻立ち。かわいいって得よねー、、
ボーダーにショートパンツ、セシルカット。萌えるわー。

にしても、この作品内容がそこまで批判を受けるものなのだろうかかなりの疑問だ。別にごくノーマルじゃね?時代背景もあるんでしょうから、理解し難い事象も多々あるわけだろうけど。
映画よりも本で読んだ方がびっくらこいたような気がするなー。
もうこうなったら、原文で読むしかねえべー。ごめんねごめんねー(意味無し。言ってみたかっただけ。。)

なんでも、当時のサガンって、日本人にとってみればかなりセンセーショナルな存在だったようで。大スターのような存在だったらしいですね。男女雇用機会均等法が履行されるよりもかなり昔のことですから、世の女性に多大なる勇気(衝撃?)を与えたに違いないんでしょう。

サガン―悲しみよこんにちは』の試写の際にいただいたプレスにも瀬戸内寂聴さんがコメントを寄せておられます。あの自由奔放で破天荒なサガンと、どうやらお知り合いだったようで…かなり興味深い内容でごわす。

作品の内容よりも、さらに波瀾万丈な人生を送ってきたサガンの一生を観ることのできる『サガンー悲しみよこんにちは』。
どんだけぶっ飛んだ作品だったか再確認するには、やっぱりDVDよりも本で読んでおいたほうがよかったかもしれない。