DELF B2受験日記

同じようなことはnoteにも書きましたが…
https://note.mu/nontage/n/n2267e50eb83e
DELF受験までの経緯を今一度こちらのブログにも残しておこうと思います。


フランス語に対する決意を固めた二つの旅

去年5月第1日曜日、お友達のなおちゃんと一緒にパリのシャンゼリゼ大通りの歩行者天国に行きました。
その日は28℃まで気温が上がり、とても暑い日でした。

広い青空の下、シャンゼリゼ大通りで寝転んだり、地面にカメラ置いて写真撮ったり…
幾度となく訪れているパリ、その日も普通の「ある旅行の一日」だったのですが、何かが違ったのです。

「私必ずこの国で暮らす」
と決意した瞬間でした。

いやもうフランスに住むっていうのは長年言ってはいたけど、惰性というか、ずーっとずーっと15年以上同じ状態でいたんです。
フランス語の動詞でいうと「stagner」な感じ。

旅行のときの会話は不自由なく話せるし、仏検も取ってるし、フランス人とフランス語で仕事をした経験もあるからって、なんとなく自分のどこかで「まあこのレベルでいっか」的な感覚はあったと思うんですよね。

で、5月に決意はしたものの、やっぱり仕事忙しいわ残業多いわで、なんだかんだ同じレベルのままに40歳の誕生日を迎えてしまったわけです。

年末に再び戻ってきたシャンゼリゼ通り。
凱旋門の裏に舞い上がる新年の花火を見て、再び決意は固まりました。
もう40代だから、って年齢を言い訳にして諦めてたら、多分一生フランスに住むことなんて出来ないって思ったんです。


今年に入ってからの本気度

まず、新規にフランス語学校に申し込みました。
ホームページは怪しすぎるけど、勉強量が半端なくて、信じられないくらい料金が安い学校です。
ここの学校は、生徒一人一人のレベルチェックがないぶん、どんなに汚い発音でも、実際はA2レベルの人でも、上級クラスが受けられます。
これは少しネガティブな点でもあったのだけれども…
それでも、この学校は本気度が高い生徒さんが多くて、みんなDELFやDALFやTCFや仏検や…って試験もたくさん受けてて、すごく影響を受けました。

そして今年に入ってからDELFの試験本買うんですが、まーーーーーーー解けない。
何度教科書を開いては「パタン」と閉じたことか。
今見直してみると「こんな単語も知らなかったのか今年初めの私は…!」と愕然とするほどに、11月の今自然に使っている単語ですら下線引いて辞書で引いた形跡がある。

ボキャブラリーという武器を増やさないと戦えない!

なのでボキャブラリー強化は今年初めから。
10か月間で(完全に覚えられたかどうかは別として)辞書にブックマーク登録した単語は、なんと2000語。
やればできるじゃん、40代でも!
ホント年齢で変な決めつけするの、やめたほうがいいね。


Skypeレッスン、はじめました

6月の試験、同じ学校のクラスで受けた人は、ほとんど合格。
「もう絶対11月は受ける!」とまたしても固く決意。

そして遂に8月24日、DELF試験を申し込みました。
申し込んだのでそろそろ本気で試験勉強を始めよう、と再び同じ本を開くも…白目。

こりゃダメだ、もっと本気出そう!と、今まで苦手意識のあったSkypeレッスンもすることにしました。

まずはitalki
(ずっとイタルキって読んでたけど、「アイトーキー」って読むらしいです)

9月にこちらで選んだ先生は、中東在住のかただったのですが…
授業中にあくびするわタバコ吸うわ…で、最初は「こんなものなのかな」って思って何回か授業受けたのだけど、10月中旬に「なんか今の私が求めているのは違う」と気づいてやめました。
その代わりに見つけた、イギリス在住のフランス人先生がものすごく優しくて教え方も上手で「あああああ!今私が求めているのはこの優しさー♡」とすぐに寝返ったのでした。

italkiに使ったお金は、2か月で約28,000円でした。

そしてもう一個Cafetalkも利用しました。
ここでは本当に本当に大好きで全フランス語学習者におすすめしたい先生に出会えました。

Nico♡
https://cafetalk.com/tutor/profile/?id=102188&lang=ja

Nicoは最初の授業からすごーくすごーく優しくて、授業以外でもコンタクトこまめにとってくれたり、フランスニュース見てて疑問に思って質問するとすぐ答えてくれたり。
本当におすすめ!!!

Cafetalkでは他にもドイツ在住のマダムにも習いました。こちらもマダムもたくさん褒めてくれて、でも間違ったところは分かりやすく指摘してくれた!!

Cafetalkに使ったお金は、2か月で約3万円でした。

Skype授業自体は約30時間で58,000円。
チリも積もれば…ですね。毎回2,000円くらいずつ課金してたのでなんかいくら使っているのかさっぱりわからなかった。
学校でマンツーマンレッスン受けてたらこの2~3倍はかかっていたと思う…
自分の弱点も、変な癖も修正できたのはマンツーマンレッスンじゃなければできなかったなー。


通学で通ったのは
・アンスティチュ・フランセ東京のDELF対策短期講座(一日だけの講座)
・前述した、ホームページが怪しいけど本気度高い人多い学校
・会話中心の学校
の3つ。

3つ目の学校にはもう2年以上通っているのですが、今回の試験対策で完全に「質よりとにかく量」な勉強法に慣れてしまった私としては、一週間一回一時間の授業では物足りなくなってしまった…


最後の追い込み

最後の追い込み、10月。
相変わらず残業は多くて(徹夜もあったな…)、平日の勉強時間を増やすには睡眠時間を減らすしかなかったのです。
でもそれが逆効果。
最終週、気温の変化も激しくて、さらに睡眠不足で免役が落ちてしまって体調を崩しました。
語学は短期間でどうにかなるものではない、というのはわかっていたものの、なんとなんと、DELFの作文と面接の練習を始めたのは試験2週間前。

面接について言えば、試験前々日にSkypeでNico先生と練習したくらいで、ほとんどぶっつけ本番でした。
でもまあ「自分の意見を貫く」「面接官のいじめに屈しない」強い気持ちで挑めば大丈夫かな、と。
「正しいフランス語を話す」というよりは淀みなく自分の意見を述べられればいいので。

あと、「注意をひくためにメイクはバッチリに」というアドバイスをどこかで読んだので、アイライン引き直して、真っ赤な口紅塗りたくっていったのに、面接官がすごく穏やかで優しい笑顔が素敵なマダムだったので、拍子抜けでしたが(笑)


DELFの勉強したことで、環境問題、男女の不平等問題、ダイバーシティ、貧富の格差、政治経済、たくさん学びましたが、実際にフランスと日本のこれらの問題の取り上げられ方の差を感じたのも事実です。

受験、という目標を持つことでほんと今年に入ってからのモチベーションは全然違いました。
結果はどうあれ、今回の経験は本当に本当に宝物。


その他DELF・DALFについての覚書

・DELF・DALFの試験では鉛筆・シャーペンは一切NG。青か黒のボールペンで書かないと認められません。
・アンスティチュ・フランセ東京では修正テープが使えました。
なのでフリクションなどの消せるボールペンで消したりするよりは、修正テープで豪快に一行単位でぐああああ!と消したほうがいいと思います
・最後は答案用紙もメモ用紙もすべて回収されます