フランス語で『あの頃エッフェル塔の下で』(Trois souvenirs de ma jeunesse)を学ぶ。その6

おさらいするのが追いついていなかったけど、
今学期は遅刻欠勤なくちゃんと日仏に通ってます。

自己満足復習記事も6回目。

冬学期も半分終わったのに、ポールとエステルの恋物語は、まだ始まったばかり。

追記は個人的復習用メモ。
映画をこれから観る方で、ネタバレがダメな方はスルーしてくださいませ。

ポールの家でのパーティは続きます。
スラングだらけの若者たちの会話…

Tu veux que je te tienne la bite, mon cousin?

「…覚えなくていいからね」
と先生は言うけれど、こういうことだけなぜかちゃんと覚える私…

ここでナレーションが。
Lors de la soirée, Esther a dansé avec d’autres garçons.
Elle regardait Paul et il la regardait.
Sur le divan, elle parlait en chouchoutant avec Delphine et Pénélope.

いきなりナレーション入りましたが、もちろんデプレシャンの声です。
トリュフォー作品を意識して入れているのだとか。

エステルはモテモテで他の男の子に「Tu veux danser?」と誘われますが
「Dégage!」とかなりviolentに断ります。

そしてまたナレーション
Puis, quand elle a mis son manteau, Paul l’attendait dans le couloir…
Il lui a demandé s’il pouvait la raccompagner. Il faisait déjà petit jour.

petit jour=夜明け
ポールは、エステルを家まで送ります。
聞かれていないのに、自分のhistoire を延々と語るポール。
11歳で母親が死んだこと、16歳のときにロシアへ行ったこと。そのときに一緒だったマークはリヨンへ引っ越したこと。。。

Je parle vite parce que je sais pas quoi dire.

…かわいいな、ポール。でも

Je te parle pas de tes parents parce que ça m’intéresse pas.

自分のこと散々話しておいて「興味ないから君の両親のことは話さないけど」って。
でも次の会話は
T’as des frères et soeurs? – Je suis fille unique.
Et tes parents? – Je suis la prunelle de leurs yeux.
ポールは不器用なんですね。
Je suis la prunelle de leurs yeux. →目に入れても痛くない・両親にめっちゃ大事にされてる

そして、とってもかわいいファーストキス。

次の日、パーティーの後片付けをするデルフィーヌ(ポール妹)とイヴァン(ポール弟)。
居間のテレビに流れているのは、ジョン・フォードの西部劇。
デルフィーヌ Y’a des types dehors.

ポールがエステルを家まで送っていったことが気に食わない奴らが、家の前でポールを待ち構えています。
それはまるで西部劇のように。
(それで居間のテレビがジョン・フォード…教えてもらわないと、こういうディテールに気づかないもんですね…)

ポールは散々殴られます。
デルフィーヌ Paul, ça va?
ポール J’ai rien senti.
ポールの決まり文句、ここでも。

パリに戻ったポールは、あるanthropologie(人類学)の教授を訪ねます。
どうしても彼女の講義を受講したいと懇願するポール。
でもギリシャ語も習っていないポールを教授は一度は断ります。
教授 Je ne peux pas vous prendre dans un cursus que vous ne saurez suivre.
cursus=大学の習学の課程
ポール Il vous faut bien un mauvais élément.
教授 C’est à dire?
ポール Vos élèves sont très brillants?
教授 Oh oui.
ポール Eh ben moi, je pourrais être votre élève le moins brillant, ça les rassurerait.

僕みたいな劣等生がいれば、学生たちは安心するでしょう?と。
これには教授も爆笑。
ギリシャ語翻訳の課題を与え、3週間後、同じ時間にここに来るように、と約束をこぎつけます。

順風満帆に見えるポールの学生生活。
でもポールはお金がないので、大きな荷物を抱えてmaison de la jeunesseを渡り歩く日々。

そこに、エステルから初めての手紙が届きました。

Paul, aujourd’hui, lundi, je me suis suffi à moi-même.
Je sais trop que tu n’es plus là.
Je suis allée chez toi, hier. Ta soeur est toujours aussi conne.
Quand tu n’es pas là, les gens me méprisent.
Impression d’être anonyme, de n’avoir rien à dire, de n’avoir rien à faire avec eux.
J’ai fini par m’énerver, ils ont cru que c’était dû à mon agressivité naturelle.
Je les étonne toujours.

ポールへ。今日は月曜日、一人で乗り切ったわ。
あなたがいないと寂しい。昨日あなたの家にいったの。妹は相変わらずばかね。。。

と、なんてことない手紙だけど、さりげなく寂しさアピール。
そしてポールの返信

Esther, tu existes tellement fort, comme une montage.
Moi, c’est comme si mon existence ou le monde qui m’entoure tremblait.
Alors, ça me rassure.
Que tu veuilles de moi ou non, je m’en fiche.
Si tu existes, ça veut dire que je ne suis pas enfermé dans un rêve.
En toi, à tes pieds, je dépose ma croyance.

エステルよりもだいぶポエティック。
会話ではうまく喋れないのに。

と、6回目の授業はここまでー。
7回目の復習と、今週末の予習もしなくちゃ…(追いつけるか、劣等生!?)