アンチクライスト Antichrist

今月26日公開『アンチクライスト』のジャパンプレミアへ。


カンヌ映画祭最大の衝撃!ラース・フォン・トリアー監督最新作
称賛と嫌悪が物議を醸したエロティック・サイコ・スリラー

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日本公式サイト:http://www.antichrist.jp/

愛し合っている最中に愛する息子を事故で失った夫婦。
深い悲しみと自責の念からしだいに神経を病んでいく妻。
セラピストの夫はそんな妻を森の中の山小屋に連れて行き治療しようと試みるが、事態は更に悪化していく。
彼らが「エデン」と呼ぶ山小屋に救いを求めた現代のアダムとイブが、愛憎渦巻く葛藤の果てにたどりついた驚愕の結末とは…?


フランスで購入したDVDでは性的描写には一切ボカシなしだったのですが(その代わり主役二人+子供以外の登場人物の顔には全てボカシが。)さすがに日本版はボカシだらけ。
それでもこの作品を日本で、日本語字幕つきで鑑賞できるなんて夢にも思わなかった。

DVDで鑑賞済みではあったものの、スクリーンで観るのはワケが違う。
過激、とか衝撃的、とかいう言葉をも超越していて、とてつもなく強烈で、恐怖とも感動ともなんとも例えようのない心境になる。
プロローグで、粉雪が舞う、幻想的にも見える窓辺で「GRIEF」「PAIN」「DESPAIR」と刻まれた人形。
それがそのまま第一章GRIEF 悲嘆、第二章Pain (Chaos Reigns) 苦痛 カオスが支配する、第三章DESPAIR(Gynocide)絶望・・・と続くのだけれど、想像を絶するほどの信じ難い映像が続け様に目の前に現れる。
それが延々と脳内を駆け巡り離れない。これが真の虚無感なのか?
ヘンデルの「アリア」が流れるプロローグとエピローグは曲と調和していてとても美しい映像なのだけれども、エピローグでその虚無感を取り払うことはできず、悪魔のため息のような音が流れるエンドロールで再び不思議な感覚が襲ってくる。
鑑賞後は暫く動けず、何をしたらいいのかわからない。

とある人が「この映画を観たらシャルロットを嫌いになるかも」と仰っていたけど
確かに、彼女に憧れを抱いている人ほど衝撃は大きいかと・・・
隣の席に座っていた、恐らくシャルロットファンかと思われる女性、何度も何度もビクッとしてシートを揺らしていたし、目を背けていたのがわかりました。
美しく、まだあどけなさすら残るシャルロットが、あのなまいきシャルロットが、、、
堕落した人間、ともすれば悪魔のようにも映る彼女、名演技とは言え観るのは辛い。相当な覚悟が必要かと思われます。
あとできれば鑑賞後は太陽が燦燦と輝く明るい街に出たいなあ、と…

そんなシャルロット、三人目御懐妊とのこと。おめでたい。
6月にご出産予定…あ、今頑張ればシャルロットとママ友になれるかしら…
なんてな。