ソーシャル・ネットワーク The Social Network

わたくし、フランス的なサムシングを追い求めて生きてきていますが、一応IT企業に勤めるサラリーマン。
勤務している会社で鑑賞料金を還元(1回限り)してくれるっていうことで、その恩恵に授かってうっかり2回も鑑賞した『ソーシャル・ネットワーク』。

アドレナリン分泌量がハンパないグルーヴ感が最高!
あんまりブログにフランス映画以外の記録を残していないのですが、二回目鑑賞のこのグルーヴ感が消えないうちに書いておこうっと。

1664/7460″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>

世界最大のソーシャルネットワーキングサイト「Facebook」創設者マーク・ザッカーバーグの半生を、鬼才デビッド・フィンチャーが映画化。2003 年、ハーバード大学に通う19歳のマークは、親友のエドゥアルドとともに学内の友人を増やすためのネットワーキング・サービスを開発する。そのサービスは瞬く間に他校でも評判となり、ファイル共有サイト「ナップスター」創設者のショーン・パーカーとの出会いを経て、社会現象を巻き起こすほどの巨大サイトへと急成長を遂げるが――


iTunesでのダウンロードよりもCDをamazon.frから取り寄せる。
大切な親友を一人失うのと、5億人の会員を得ることの選択を迫られたら、前者を選ぶ。
そんなアナログ人間の私、映画用に脚色してあるとは言え、フィクションとしか思えなくて。
facebookには登録はしてあるものの、いまいち使いこなせないし面白さが未だに見出せずにいる自分にとって扇情的な作品。
私がフランス語の単語を辞書で調べている間に、世の中は物凄いスピードで動いているんだもの。
激しい焦燥感と、未だ脳内に鳴り響くグルーヴ・チューンで心も体もゆらゆら。

女の子にふられた腹いせにサイトを立ち上げる動機とか、相槌「Yeah」の短さとか、「GAP」ってパーカーとか。
なにかと腫れ物扱いされるthe・オタクなのに、超高速な台詞回しと目まぐるしく変わる展開で描く成功劇は、実にクールでかっこよかった。フィンチャーの魔法、すごい。

ジェシー・アイゼンバーグくんは骨格のせいか目に生気を感じないのね。それでもひとりの女性を手に入れることの難しさに悩む、男の子としての「名前をつけて保存」しかできない生身の人間性もあり。最後の「お願い!」って目には母性が動かされた。

ザッカーバーグは「広告はダサい」なんて金儲け主義じゃないところがめちゃくちゃクール。
だけどこの映画、フラタニティでこそApple社製品映ったけど、途中からもろVAIO使ってるし!エンドロールにやたら大きく映し出された「SONY」には、いくら映画とは言えちょっと引いたわ。全然クールじゃねえ。

ナップスターの創設者のショーン・パーカー役、ジャスティン・ティンバーレイク。演技初めて見たけど、中身がなさそうなカリスマっぷりがハマリ役だった。(彼が好きってことで、衣装はアルマーニだったらしいけど、作品中ではブランド名はプラダしかでなかったな)

形あるものや、目に見えるもの以外は、優劣の判断がしづらい。
ネットと言う仮想空間を現実世界で「目に見える成功」にしてみせたザッカーバーグ。
フィンチャーってことで映像美を求めすぎて若干消化不良なのはあるけど、ボートレースのシーンを挿入したのは、本当によかった。

上映後、同じ劇場に居た、自分よりも一回り年下かと思われる女の子たちがfacebookの話で盛り上がっている姿を見て、また一段と焦燥感が。
そうそう、最初はアメリカの大学のメアドがなければ登録できなかったのよね閉鎖的だわ、100万人に届く前にどんだけ出資者おんねん、とか悠長に突っ込んでる暇あったら、成功する仕事しろ、私。

Social Network

Baby You’re a Rich Man!!!
先生、サントラはやっぱりCD買うよりダウンロードしたほうがいいっすか?