#11 ストラスのストに泣かされ、ちょっとだけドイツへ

19 décembre 2010 フランス旅行記 2日目

イルミネーションまでのちょっとした時間で、国境を越えてドイツへ行ってみよう計画。
mon mariはドイツ好きだし、きっと喜んでくれるに違いない。

…が、とんでもない展開になったわけで。
ある意味一生忘れられない(忘れたいけど…)経験でした。

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ストラスブール市内からドイツの国境まではバスで10分ほど(らしい)。
21番線で行けるとのことですが、なかなかバス停留所が見当たらず…

トラムでJean Jaurèsまで行って、そこからならバス乗り場もわかりやすいだろう!
ってことで、この旅初のトラム。

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あの映画で見た景色を車窓に。

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Jean Jaurèsにつき、早速バス停留所を発見。
が、しかし…

grève(ストライキ)で運休…
この時点で諦めればよかった。。。

「ねー、せっかくここまで来たし、まだちょっと明るいし、歩いてみようよー、ドイツまで。」

あーん、バカバカ、私のバカ!

ちょっと歩き出した途端に、夜が訪れました。
「もうここほぼドイツでしょ」

あ、、、ああ、うん、
華やかなストラスブールのマルシェとは正反対の
暗い世界が…

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バスで10分…

いやいや、歩けども、歩けどもたどり着かないんですけど。
北風が一段と寒い。
普段から会話しない夫婦が、更に言葉数が減り、軽く冷戦状態。

もう、泣きそう…

方向音痴の私は、地図が読めません。
無理やり歩かされているmon mariが率先してくれます。
でももう極寒過ぎて旅をしている感覚がありません。

車のライトしか灯りがない道をひたすら歩きます。

そして歩くこと30分…
ようやく着いた!ライン川!

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この川を越えればドイツ…

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あ、ケールに着きました。
川の上はもう寒くて顔が強張って手も凍って写真もろくに撮れず…

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橋を渡ったすぐそこにケール駅。
来た道をまた歩いて引き返すのは勘弁なので
タクシー乗り場で待つも…

一向にタクシーが来る気配がない!

「歩こうか…」

ぼつりと呟き、再び歩き出すmon mari。
えーーー、いやだーーー

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橋を渡り、再びストラスブールへ。
ここからが遠いのに…

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もう歩く気力が残ってないよ…
寒くて悲しくて、計画していた時間を無駄にしちゃって、
いろんな人に教えてもらって、ネットで調べて選びに選んだお店にも行けなくって、
半泣き状態。。。

ここで元バックパッカーの私、
自然と腕を水平にあげていたみたいです。

一台の車が、私たちの横に止まりました。

「乗りなよ!ほら!」

フランス語だ!!!
「ストラスブールの大聖堂に行きたいのですが・・・」
「そっちには行かないけど、トラムの乗り場までだったら行くから。ほら、早く乗って!」

躊躇いなんて何もなかった。
mon mariも巻き込んで乗り込む。

まさか・・・・ヒッチハイクしちゃった?私、、、

アルジェリア出身のムッシュー。
ジダンの話をしたらめちゃくちゃ喜んでた。
「寒かっただろ?暖房強くするからね」
優しすぎる…

おりるときにいくらぼったくられてもいいや!
と思ったんだけど、トラムの乗り場でおろしてくれても、
何も求めてこなかった。
でもさすがに申し訳なかったので、「Bon Voyage!」と別れを告げようとしているムッシューに
ほんの少しだけ御礼を渡しました。

神様に思えた。
冷えた体がだいぶ温まった。

んが!
その乗り場のトラム、運休中…
しかも結構街の外れだった、、、
どーすればいいんだ!!
と、周りを見渡したらバス乗り場。

助かった!?

「あのー、ストラスブール旧市街に行きたいんですけど、この路線のバスに乗っても大丈夫ですか?」
と、停留所で待つ女性に尋ねてみる。
「もうすぐバスが来るから、それに乗って、そしてこの停留所でおりて。
5分ほど歩けばカテドラルに着けるわ」
バス路線図を見せてくれて、バスに乗った後も丁寧に説明してくれた。
優しすぎる…

人のあたたかさに激しく感謝。

よかった!!!
明るい街にたどりつけたよーーー

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もう金輪際、一人旅じゃない限り、ストのときは無理をしません。
本当にまいった。
ごめんなさい、mon mari。
ストラスブール滞在時間残り僅か。
光り輝く街を最後の最後まで満喫しなければ!!!