ぜんぶ、フィデルのせい

昨日は遅くまで残業したのですが、疲労困憊の体に鞭打って歩いて帰宅。ひーこらひーこらばひんばひん(茶魔)。

人通りの多い方の道を選んで行ったら迷った。美味しそうなラーメン屋が軒を連ねる通りの誘惑にも勝ち、なんとか家に辿り着いたのが一時間後。迷った割には早く着いた。
東京は一番の寒さだったそうですが、帰宅時には汗だく。迷ったから冷や汗もあるのか。

運動すると目覚めが爽やか~

いつもより早く起きた休日の朝。借りていたDVD「ぜんぶ、フィデルのせい」と、CSで放送してた「ロング・エンゲージメント」を立て続けに観てフラ語学校へ。ぬっふぉ!フランスづいてるねえ、私。幸せだにゃ。

HISTOIRE
激動の70年代フランスの姿を、反抗期の少女の視点から描いた感動ドラマ。
弁護士のパパとマリ・クレール記者のママ、可愛い弟に囲まれて幸せな生活を送る9歳のアンナ。
バカンスはボルドー、可愛いワンピースと上品な食事、大好きなものに囲まれ、素敵な毎日を送っていた。
ところがある日、両親が共産主義を支持し始めたことで大きな変化が訪れた。大好きな宗教学の授業は受けられなくなり、大きな家から小さなアパートに引っ越すことに。
家にはヒゲのおじさんたちが入り浸り、ミッキーマウスの本は取り上げられてしまう・・・。
いきなり訪れた新しい環境にアンナは不満爆発。
キョーサン主義って何?元の生活に戻りたい!
これって、“ぜんぶ、フィデルのせいなのね?”
仏頂面で、めいっぱい怒りをあらわにするアンナ。
しかし、やがて自由や社会のことを彼女なりに考えるようになり・・・。

ありきたりの言葉で、あまり使いたくないのですが…「かわいい」。
赤い壁、赤いタイツ、古着チックなサイケ柄のテーブルクロス、ままごとに使う食器…嗚呼、フランスに生まれたかったーーーー!!
仏頂面のアンナ役のニナ・ケルヴィルちゃん。新人ながら、素晴らしい演技力!!将来ツンデレ路線かドSに走るか楽しみであります。ちょっとポッチャリしそうな予感がしますがね、、、

ジュリー・ガヴラス監督(父親は名匠コスタ・ガヴラス!)はサルコジの移民排斥政策に意義を唱えているらしく、根底にあるのは政治的、社会的、宗教的な問題。それらの分野に関しては私は滅法弱いですが、全部アンナの視線で描いているだけに、重くなく堅苦しくなく、コメディも交えているから分かりやすいのな。

「結局、誰のせいとか、誰かが正しいって絶対的なことはないんだ」って言うことを学んだりして、アンナが成長して行く過程がごく自然に伝わってきた。
・・・わたくし、30歳でもアンナほど成長はできていないですが、なにか。

ラスト、アンナが新しい学校へ行って新しい仲間の輪に入るっていうなんてことないシーンなのですが、なんか心に染みた。
環境の変化を受け入れるってのは、このくらいの歳じゃ本当に大変だろうに。
・・・わたくし、30歳でも新環境への適応期間が長いですが、なにか。

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本日のパリ貯金

¥362

(計:¥30,664
 約247.4ユーロ)

私とmon mariからフランソワみたいなかわいい男の子、産まれないかしらねえ。