19世紀のフランス・ブルゴーニュ地方が舞台の映画『約束の葡萄畑~あるワイン醸造家の物語~』の試写会にお邪魔しました。
1338/5281″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>
最高のヴィンテージワインを造る事を夢見る農夫ソブランは、ある真夏の夜、ザスという名の天使に出会う。
ソブランは恋人セレステへの愛や人生の悩みをザスに打ち明け、彼らは1年後の再会を約束する。
1年後に再会したザスは、毎年同じ日の夜に会うことを条件に、ソブランへのワイン造りに関する助言をするが・・・
舞台はフランスなんだけども、全篇英語。
ジェレミー・レニエ、ギャスパー・ウリエルというイケメン二人の夢の共演★
ジェレミーは英語が話せないというハンデがありながらも、ウリエル君に助けられ克服。
流暢な英語で見事に演じきっています。
ニュージーランドの作家・エリザベス・ノックスの小説『The Vintner’s Luck』の映画化。
監督はニキ・カーロ。
ニキ・カーロと言えば・・・『クジラの島の少女』!!
このとき主演のケイシャ・キャッスル=ヒューズも出演(ジェレミーの妻役)。
まだあどけなさは残るものの、すっかりセクシーな大人の女性になりました。
なんと一児の母である彼女(17歳のときに出産したのよね)、
実の子供が本作『約束の葡萄畑』に出演。
自分がセクシーだと知っている田舎娘、なんとも肌の露出が高く、
女性としてのラインを綺麗に見せる衣装を身にまといジェレミーを翻弄!
生涯一人で役を演じきるということで、童顔ケイシャにはラストはちょっと無理がありましたが
クジラ少女の頃の演技に更に箔が付き、画面に引きつけられました。
そしてギャスパー・ウリエル君は、なんと天使の役。
1338/5282″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>
中性的なお顔のウリエル君にとって、本当に適役。
ハンニバル・レクターから天使ですよ。なんという華麗な転身。
そして最後には思いがけない結末が・・・
(会場で爆笑される方もいらっしゃいました)
ネタバレになるので書けませんが。
『THE LAST DAY』の、ため息が出るほどの美しさに匹敵するくらい綺麗なウリエル君。
光がない中でのシーンが多い中、後光が差しているのが見えるくらい。
そしてジェレミー・レニエ!!
ダルデンヌ兄弟『ある子供』を観たニキ・カーロが、「もう彼しかいない!」と心に決めたのだとか。
全身全霊でワイン造りに注力するソブランの生涯を熱演。
そのひたむきさに心打たれること数知れず。
苦境や喜びを繰り返しながら年を重ね・・・
一人の男性として、自らがヴィンテージ・ワインのごとく熟成されていくように
後半になるにつれ演技の奥深さを感じとれた。
特殊メイクで皺だらけになったお顔のほうが個人的には好き★
ヴェラ・ファーミガにワインの表現を教えるシーンは、
室内ではあるけれど広大な葡萄畑の景色が眼に浮かぶ、いつまででも見ていたいくらい素晴らしいシーンだった。
純粋さとエロティシズムが巧妙にメランジュした、なんとも官能的な作品。
観終わった後にワインが飲みたくなるのは言うまでもありません。。。。
『約束の葡萄畑~あるワイン醸造家の物語~』は、
今秋、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー。
監督:ニキ・カーロ
原作:エリザベス・ノックス「The Vintner’s Luck」
脚本:ニキ・カーロ、ジョーン・シェッケル
キャスト:ジェレミー・レニエ、ギャスパー・ウリエル、ヴェラ・ファーミガ、ケイシャ・キャッスル=ヒューズ
ニュージーランド・フランス合作/英語/シネスコ/カラー/ドルビーSRD/126分/原題:The Vintner’s Luck
(C)2009Ascension Film Kortex Acajou Films PG-12