ノルマンディー周遊のはずが…トラブル発生。その全貌

旅にトラブルはつきもの。

この日は、トゥルヴィル⇒オンフルール⇒ドーヴィル とノルマンディーの都市を周遊する予定でした。
旅の期間中に4000枚もの写真を撮っておきながら、この日の日中に撮った写真はわずか30枚程。
死を覚悟するトラブルが発生しました。

当時の記事
【リアルタイム更新】旅を休む、という選択肢

ではこの日に撮ったわずかな写真とともに、トラブルの全貌を振り返ります。
(お食事中の閲覧は自己責任でお願いします)

思えばなんとなく朝起きた時から体調が怪しかった。
いつもなら目覚まし時計よりも先に起きるのに、二度寝するし。

余裕を持って駅に着いたけど、なんだか体が重い。

まだ出発まで20分もあるのに、ホームの番号が発表されていました。

前日のディネも食べていなかったけど、食欲もない。
オランジュプレッセの自販機も、いつもは食いつくけどこの日は遠目で通り過ぎるだけ。

ホーム番号の発表だけでなくて、既に電車も止まっていたので乗り込みました。

ネット予約で片道15ユーロの旅。安いわー。
でも電車の中、冷房効いてる…寒い…

ブログを一本書いたら、眠りについてしまいました。
一人旅なのに電車で寝るなんて。。。
よっぽど疲れていたのかな、なんて思いましたが
電車の冷房のせいでなく、もう明らかに悪寒だった。

寒い。ぶるぶる震える。
早く着かないかな…

しかし着いても寒い。北風がすごい。

震えて上下の歯がカタカタカタカタ…

そんな中、ブロガー精神がどこかにあるんでしょう。
駅構内のトゥルヴィル&ドーヴィルの地図をパチリ。

天気悪い。なにより具合が悪い。
具合が悪い証拠に、駅前の写真が、電柱が駅の「G」の字にかぶってるものしかない。
撮り直しもする余裕がなかったのか。

震えながら、とりあえずトゥルヴィルへ。

何を思ったのだろう。。。何も考えずに撮っているな、こりゃ。

具合が最悪ながらも、トゥルヴィルの街並はかわいかった。

暖をとりに、オフィスドトゥーリズムへ。
しかし暖房はまだ入っていない…トゥーリズムは人の行き来があるので、ドアが閉じたり開いたり、でやっぱり寒い…

3ユーロ払ってサヴィニャックミュージアム見学。
誰もいなかったので、階段で座り込む。たぶんその時に撮った写真。

しばらく休んでもさっぱりよくならない。

翌日は友人宅に行くのに、迷惑かけられないな…

決断。
パリへ帰ろう。

帰りの電車の時間はあと1時間。向かいに渡ってサヴィニャックの壁を撮った。

あと1時間、温かいスープでも飲んで行こう…
スープドポワソンでも…と、ヴァプールへ駆け込んだ。

フラフラして、多分このとき体温MAXなのですが、この写真撮っている辺りは自分でも呆れる。

でも席に着いた途端に、スープどころではないと思った。
でもとりあえず温かいものを、ということでカフェクレーム。
カフェインがよくないとか、そういう判断力が乏しくなっているのは致し方あるまい。

限界。

2階のトイレへ駆け込む。

【中略】

地獄だった。
前に一度、生牡蠣を食べたときに目眩がしたことがあったけれど、そのときはこんなにトイレに閉じこもることはなかった。

異国の地で上から下から同時に悲劇、という状況が初めてのことだったので、戸惑いがハンパなかった。

死んでしまうのかな…

どうしたらいいかわからない。
パニック。

パニックなのに、ヴァプールの二階にあったポスターに「は!誰かのサインがあるかもしれない」と、写真を撮っていた自分のミーハー精神にも呆れる。

電車の時間まであと少し。
トゥルヴィルで撮った写真は、これが最後でした。
カジノ。

復路の切符も持っていましたが、払い戻し・変更不可の格安チケットだったので33ユーロで新たに買い直す。
命には変えられませんから。。。安い買い物です。

帰りの電車も、最初はトイレに閉じこもった。
止まらない。。。

しばらくして少し治まったので、通路側だったけど、カバンを抱きながら席で寝た。
パリまでの2時間、かなり長く感じた。早く着いて…

サンラザール駅に着いた頃には、実は少し楽になっていた。
多分、出し切った。
けど熱がまだあるな…と、駅の構内で体温計を買った。

我慢し切れずに駅構内のベンチで熱を計った。
体温計、デフォルト表示が37.5なのがウケる。どんだけフランス人、高体温なんだ。

38度。

駅内のカルフールでとりあえずの水分と食料を調達した後、すぐさまメトロに乗り、アパルトマンで熟睡。
自分の決断は正解でした。
あのままトゥルヴィルに残っていたら、どうなっていたんだろう…