フランス語で『あの頃エッフェル塔の下で』(Trois souvenirs de ma jeunesse)を学ぶ。その5

フランス語のアクサン記号、「^」(アクサンシルコンフレックス)がなくなるって本当??
確かにキーボード打ちづらいけど、なんだかさみしいな。

さあ今学期の日仏授業もついに折り返しの5週目。
自己満足おさらい記事も5回目です。

ポールとエステルの恋物語がようやく始まった4回目。

追記は個人的復習用メモ。
映画をこれから観る方で、ネタバレがダメな方はスルーしてくださいませ。

エステルがポールの家にやってきました。

ポール:Tu veux toujours jouer au go?
エステル:Hm, c’est pour ça que je suis venue.
La conversation de ta soeur, ça me fait mal au seins.

エステルは本当にポールの妹(デルフィーヌ)が嫌いなようです…

ポールが碁のルール説明をしてるけど、エステルは上の空。
お互いが興味を持ちつつ、遠回しに誘い誘われ、な台詞の掛け合いが本当にかわいい。

エステル:Je vais pas tout retenir en une fois.
ポール:Ah non, il va falloir qu’on se revoie.
エステル:Souvent?
ポール:Ah oui, très régulièrement.
エステル:Pour jouer au go?
ポール:Les deux premières années, tu seras maladroite et puis, peu à peu…
エステル:Mais … je vais pas m’ennuyer?
ポール:Ah non! C’est extrêmement amusant.
エステル:Ta soeur, elle y croyait pas que tu m’avais invitée. Elle est écoeurée.
ポール:Tu vas venir à la soirée, demain?
エステル:Pas sûre d’être libre, on verra.

◆語彙メモ
・écoeuré:吐き気を催させる
前に出て来た台詞「La conversation de ta soeur, ça me fait mal au seins.」と被る内容。
そんな嫌い?
・「Pas sûre d’être libre, on verra.」(時間あったら来るわー)なんて言ってるけど、
ほんとは時間あるけど、わざとじらしてる

次のシーン。

夕食後、ポールとデルフィーヌが食器洗いをしている側で、なにやらお祈りをしているイヴァン。

ポール:Qu’est-ce qu’il fait là?
デルフィーヌ:Devine. Il prie.
(イヴァンの部屋へ行くポールとデルフィーヌ)
デルフィーヌ:Regarde , Ivan veut faire un hold-up.
ポール:Un hold-up? Mais tout seul?
デルフィーヌ:C’est Mehdi qui lui a fait les plans.

hold-upはフランス語辞書にも載っています。=une attaque
悪友Mehdiと銀行強盗を企んでいるのだとか…

デルフィーヌ:Ça fait trois jeudis de suite qu’Ivan sèche les cours, pours se préparer.

trois jeudis de suite
3週連続の木曜日、ということ。
例えば今年の2月で言うと4日、11日、18日。
sècher les cours 授業をさぼる

単語ひとつひとつはさほど難しいこと言っていないのに、全然、ほんともう全っ然、聞きとれやしない。
若者の喋る言葉は難しいです。。。

デルフィーヌ:Regarde, Tada!
Tadaは「じゃじゃーん」、て登場音的な。
イヴァンはピストルを隠し持っていたのです…

ポール:À quoi tu songeais? 【語彙メモ songer=penser】
中略
ポール:Rends-moi ton chapelet(数珠).
Delphine me dit que tu veux faire un hold-up? T’as besoin d’argent?
イヴァン:Non, non… c’est … comme la chimie, au lycée.

銀行強盗を学校の化学の授業(実験)のようだと…おいおい…恐ろしい子だ

◆語彙メモ
bouquin = livre

次のシーンは、ボブ(ポールのいとこ)の家の前。
コヴァルキの車の中でボブを待つポール、デルフィーヌ、イヴァン。
このシーンは、後々出てくるシーンにつながるけど、さほど重要ではないような。

若者たちの会話、ほんと全然聞き取れないよ…

しかしこの子たち、実のいとこでなくても
Salut, cousin
と挨拶する。

ポールはソワレのために、いけないブツを買おうとあるcousinのもとへ。

中略

そしてソワレのときが。

Mehdi:Esther, elle vient ce soir?
ポール:De toute façon, elle est déjà en main.
エステルは来るの?と聞かれたポールはelle est déjà en main、「もう他に彼氏がいるし」と。

案の定、エステルは他の男とともにやってきました。

やってらんねー!
と思ったのか、ポールは「俺は吸わない」と言っていたHaschischに手を出してしまいます…

ソワレの途中、デルフィーヌは二階へ。

いないと思ってたパパが帰ってきていました。
一人ウイスキーを飲みながら。

パパ:Pourquoi, t’es montée? T’as pas de petit ami, en bas?
デルフィーヌ:Pas vraiment.
パパ:Ça, c’est ce qu’on dit quand il y en a plusieurs.
デルフィーヌ:Papa, pourquoi je suis laide?

ポールとエステルの恋物語がただただ素敵な映画だけれども、
途中に挟む主役以外のシーンも素晴らしく輝いている作品だなー。

劇場で見た時はそうでもなかったのに、改めてこの父娘のシーンを見て、授業中に泣きそうになった。

さて今回はここまでー

て、これ10回の授業で終わるんかな。。。