フランス語で『あの頃エッフェル塔の下で』(Trois souvenirs de ma jeunesse)を学ぶ。その4

日仏授業、4週目。
自己満足おさらい記事も4回目。

4回目の授業にして、やっとエステルが出てきたよ!
待ってました!

ここから個人的復習用メモ。
映画をこれから観る方で、ネタバレがダメな方はスルーしてくださいませ。

ポールの家に行ったコヴァルキとポール。
ここで「écran divisé」(スプリットスクリーン)が使われていますが
1970年代アメリカで流行してたこの技術を、デプレシャンはあえて入れてきてるのだとか。

コヴァルキ:Magne-toi, j’ai pas envie de croiser père.
ポール:Il sera pas là, ce week-end.
コヴァルキ:C’est pour ça que tu es venu?
ポール:Je suis venu parce que je suis venu.

se magner はくだけた言い方で「急ぐ」
Dépêche-toiってことです。

Je suis venu parce que je suis venu.
=Ce n’est pas ton problème.

そして2人で高校らしきところへ。
そこにはデルフィーヌ(ポールの妹)、イヴァン(ポールの弟)も。
デルフィーヌの煙草を取り上げるポールに

Putain, toi, t’es bien revenu pour me faire chier, hein!

なにすんだよカス
みたいな言い方をしますが、「こんな表現、使っちゃダーメよ☆」(GENKING風に)
と先生。

次にコヴァルキはデルフィーヌらの手を触ってpalper(触診)らしきことをしています。
お医者さんになる伏線のシーン。

デルフィーヌ:T’as déjà disséqué un cadavre? もう解剖した?
コヴァルキ:Bien sûr. もちろん
ペネロプ:Oh, c’est atroce! むごい!
デルフィーヌ:Alors tu coucheras jamais avec personne et tu ne connaîtras jamais l’amour.

最後のデルフィーヌの台詞は「もう女抱けないじゃん」的な感じ。

と、こんな感じで仲間たちの戯言は延々と続きますが
ポールは上の空。
エステルに視線がくぎづけです。Il n’a d’yeux que pour elle.

仲間たちはずらかり、いよいよポールがエステルに接近します!

ポール:Tu t’appelles Esther et t’es dans la classe de ma soeur. Paul.
エステル:Je sais. Tu crois que j’ai pas remarqué que tu me suivais?

初対面で「私の後をついてきてたでしょ」て。

ポール:Ah si, je crois que t’as remsrqué. J’arrête de pas de te manger des yeux.

manger qqn des yeux
=qqnを食い入るように見る

エステル:Je fais toujours cet effet-là.

男はみんなそうよ、的な感じ。すごい自信家ですな…

エステル:Tu n’arrives pas à m’oublier. Tu m’oublieras jamais.

おおう…気持ちいいくらいの自信家っぷり。

ポール:Pourquoi?
エステル:Parce que je suis exceptionelle. Je suis pas comme tes connasses de copines, là. Blablabla…

他の同級生の子らとは違うのよー、と。
この後、2人の少しの間(ま)ができて

ポール:Je suis un très mauvais dragueur.
僕はナンパが下手だな…って、かわいすぎる。

この後たわいもない会話が続き

エステル:Tu trouves que je suis belle?
私のこときれいだって思う?

なんて直接的!

エステル:Moi, je me trouve pas belle. Mais j’ai un beau cul, quand même.
綺麗じゃないと思うけど、でも私いいお尻してると思うわ!
この台詞もちょっと好き。

この後、他の男の話をしてしまい

ポール:Ça devient de plus en plus difficile. J’ai pas de conversation, je suis pas très beau, je fais pas de blagues. Je sais pas comment je vais m’en sortir.

またまたかわいい。
恐らく他のナンパの手口と違って、ポールがとっても新鮮だったのでしょう。
エステルもポールに徐々に興味を抱いていきます。

ポール:Est-ce que ca te dirait de venir chez moi, pour jouer au go?
“碁”をしに、ウチくる?

なんて新鮮なお誘いなんでしょう。
エステルは「Hm」くらいでしたが、承諾。
ポールは「Au revoir」と言って去っていきますが、
「Ça marche!」(やったね)という表情が実にかわいらしい。

この後、ちょっとミステリアスなシーンを挟みます。
イヴァンが先生と神について質問攻め。
これも後にくる伏線。

では今日はここまでー。