『6才のボクが、大人になるまで。』 Boyhood

暦の上ではディセンバー。早いですねー。

今年は映画があまり観れていない方なのだけれど、たくさんのいい作品との出会いがありました。

今年の暫定マイベストは、こちらの作品。

『6才のボクが、大人になるまで』(BOYHOOD)
http://6sainoboku.jp/

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© 2014 BOYHOOD INC.IFC PRODUCTIONS I, L.L.C. ALL RIGHTS RESERVED

「ビフォア」シリーズのリチャード・リンクレイター監督作品。
2002年から12年間、毎年少しずつフィルムを回して
6才の少年・メイソンが18歳になるまでを、12年間同じキャストで撮り続けた作品。
「メイソン:●才」「1年後」と言った字幕は一切なく、会話から読み取るのですが、
見た目は一年でだいぶ成長するものですね…。
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© 2014 BOYHOOD INC.IFC PRODUCTIONS I, L.L.C. ALL RIGHTS RESERVED

父母に似てないメイソンの姉・サマンサ役は監督の実の娘、ローレライ・リンクレイター。
思春期の体重増減にメイクに髪の色、見た目は彼女が一番変化あったかも。

そして大好きイーサン・ホーク。
再婚相手に子供が産まれて「一般的な」父親になった彼よりも
悪ガキがそのまま大人になったような、昔のほうが好きなんだけども(ダメ男に騙されるタイプなもので)。
個人的にも民主党支持者なイーサン、オバマ支持のくだりなんかは楽しんでただろうな。
「ビフォア」にも通じるマシンガンのようなセリフ回しもよかった。

一番リアルだと思ったのは母親役のパトリシア・アークエット。
体型もそうなんだけど(おっと…)
メイソンが高校を卒業して家を出て行くときに彼女が放った台詞に、思わず涙。

ゲームとかiMacとかBGMとか、12年間の懐かしさも…

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なにかのインタビューで監督が「親族の集いみたいな感じ」と仰っていましたが
お正月、一年に一回親戚が集まる行事みたいな感じだったのかしら。

両親の恋愛遍歴が結構凄まじい(?)ことを除けば
至って一般的な家庭の、リアリティ溢れる「日常」。
スターやアイドルになるわけでもないし、セレブでも超貧困でもないし
事故などの被害もない、平凡な少年の12年間なのだけれども
最新CGを駆使した作品よりも、起承転結がはっきりした作品よりもドラマチック。
この作品に出会えたこと、本当に嬉しい。

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「ビフォア」シリーズも18年、そして本作は12年…

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