コーヒーをめぐる冒険/オーバー・ザ・ブルースカイ

なんとか映画を定期的に見れるくらいまで生活リズムを取り戻して来た(かな?)。

こういうときに限って上映中のフランス映画が~…ってことで(週末はアデル!!!)
最近見た2本の感想をば。

イメフォで「コーヒーをめぐる冒険」。
http://www.cetera.co.jp/coffee/

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色々とタイミングの悪いモラトリアム青年・ニコの一日を描いた物語。
大学を中退して二年もモヤモヤしてる、うだつのあがらないニコの姿は
いくら考えても答えに辿り着けないやるせなさや虚無感がありながらも、
憎めないどころか寧ろ共感(ダメ人間だからな、わたし)…
世間の波に乗り切れずに彷徨う感じ、若かりし頃のジャン・ピエール・レオーの雰囲気があってすごくよかった!

たった一日の中にオムニバスみたく色んな人が寄って来る。
それぞれの人に、それぞれの生き方。
色んな人が出て来るけど、ほんとみんな絶妙な人たちばかり。
お酒も煙草も恋も政治的背景もあり、ウィットに富んだユーモアと、モノクロームな絵と、小粋なジャズ。
今年のマイベスト10に入るんじゃないかってくらい、好みでした。

つづいて、ユーロスペースでフェリックス・ヴァン・フルーニンゲン監督の
「オーバー・ザ・ブルースカイ」。
http://o-bluesky.com/

原題は「THE BROKEN CIRCLE BREAKDOWN」。
フランスでは「Alabama Monroe」(おっとこれはネタバレになる…)というタイトルで、
動員数10万人のヒット。

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「結末」⇒「その過程」とタイムラインが交錯して、
特に最初は細かくフラッシュバック。難解ではないけど、若干混乱。

「カウボーイに憧れるミュージシャンの男と、タトゥー・デザイナーの女」
っていう予告のイントロだけ見てたので、予想してたストーリー展開とは違って
彼らへの試練が切なく苦しく、そして重くのしかかってくる。
ラストこそ一縷の光が見えたことが救いで、希望の広がりが見えるわけではないけれど
全編通して流れる、人生を歌ったブルーグラスが凄まじく染みた。痺れた。泣けた。惚れた。