フランス語で『マリーアントワネットに別れを告げて』(Les adieux à la reine)を学ぶ

アンスティチュ(うーん、どうしても「ニチフツ」と言いたい)冬学期、
今回も映画の授業です。題材は『マリー・アントワネットにわかれを告げて』(Les adieux à la reine)。

自分用に復習がてら記事にします…

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去年のTIFFでブノワ・ジャコー監督、そして主演のレア・セドゥが来日。
結構大々的に宣伝してましたけど、興行成績的にはどうだったんでしょう…

原作はシャンタル・トマの『王妃に別れを告げて』

王妃に別れをつげて (白水Uブックス 180)

さてさて、物語は1789年7月14日・フランス革命のヴェルサイユから始まります。
傷だらけの腕を掻きながら目覚めるシドニー(レアちゃん)。
【掻く:se gratter】
乾燥肌に嘆くこの季節、私も同じような感じで目覚めますが…
シドニーの腕には蚊の刺し傷が。
この一瞬のシーンで【衛生問題:un problème d’hygiène】を連想しないといけません。

舞台はヴェルサイユ。
なので宮廷用語もチラホラ出てきます。

【王 / 王妃:roi / reine】は言うまでもなく
【貴族:aristocrate】
【宮廷人:courtisan】
【侍従:serviteur / servant】
…などなど

続いて兵隊が【浮浪者:clochard】を追い出すシーン。
この一瞬のシーンで、階級の差をとっさに判断しないといけません。

シドニーは急いでマリーアントワネット・la reineのいるプチトリアノンへ。
と、その前に同僚のアリスにパルファンを借りて身支度。
アリスとの会話
– Comment se porte Mme de Bargue?
– La pauvre, elle a vomi toute la nuit.
Plus elle est cocue, plus elle s’empiffre de choux à la crème.
【plus ○○, plus △△:○○すればするほど△△】
【s’empiffrer:manger gloutonnement / se bourrer たらふく食べる】

で、プチトリアノンの門をくぐっていきなりこけるシドニー。

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この転けるシーン、台本にあったのではなく、完全にアクシデントらしいです。

おかげでtoute crottée(泥まみれ)になっちゃったシドニー。
遅刻するわ小汚いわで、カンパン婦人は怒り爆発。
※カンパン婦人は実在する人物(Jeanne-Louise-Henriette Campan)、シドニーは架空の人物です。

Sa Majesté a-t-elle bien dormi?
【Sa Majesté:マリーアントワネットのこと。アントワネット本人に対してだとVotre Majestéになります】

今回はここまでー