レ・ミゼラブル Les Misérables

トム・フーパー監督作品『レ・ミゼラブル』を観てきました。

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私の中で”レミゼの映画”と言えば、クロード・ルルーシュの『レ・ミゼラブル~輝く光の中で~』。
ちょうどフランス語を習い始めた頃に見たので、これを見て更に原作を読んで理解を深めたり
海外旅行時にちょうど上演していたミュージカルを見に行ったり。
レミゼに興味を持つきっかけになった一本です。

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ジャン・バルジャンに自身を重ねて苦境を乗り越えるアンリの物語。
原作をもとに新たな時代で生きる男の人生を描いた作品。

さて、原作はあまりにも有名なのでレミゼのあらすじは省くとして…
トム・フーパー版はミュージカルに忠実に作られている、ということで
「フランス語じゃないから、、」なんてそんな邪念もなく、純粋に期待していました。

いやー、期待を遥かに上回る、素晴らしい作品でした。
オープニングの上空からのアングル、そして『囚人の歌』からもう圧倒されまくりで。
ベルモンドのアンリ役のイメージが強烈に脳内に蔓延っているから、
ジャン・バルジャンはヒュー・ジャックマンよりラッセル・クロウの方がビジュアル的にハマってるんじゃないかとも思っていたけど、ヒュー様の歌声聞いた一瞬でそんな考えはぶっ飛んだのね。
壮大なストーリー、さすがに急いでる感はあったけど(ストーリー知らない人には若干不親切かも!?)司教の「銀の燭台」の件で既に号泣モードだったので無問題っす。

アン・ハサウェイがベリーショートに!10kg減量!という話題が先行してますが、彼女の体当たり演技は脱帽ものだし確かにすごいけど、もっともっと感動したのは彼女の表現力の素晴らしさ。
長回しで『夢やぶれて』を歌うシーン。涙が止まらなくなった。

愛だの恋だの言われてももうあれなので、コゼットや可哀想なエポニーヌよりも
「法か善か」と問い、常に法に則り、自らの判断の是非を自問し続けるジャベールに感情移入。
彼の心情を思って胸が締め付けられた。
“あなたは職務を全うしただけだ”とジャン・バルジャンに言われたジャベール。
法だから、規則だから、と自身の意思に背くこと。
社会で生きて行く上で普遍的に存在することだからこそ、余計に。

レ・ミゼラブル~サウンドトラック

レ・ミゼラブル 全4冊 (岩波文庫)

最後の『民衆の歌』ではもう泣き過ぎて大変な状態に。
素晴らしい作品でした。

Vive la France! フランス万歳!