アラン・レネ監督最新作『風にそよぐ草 Les Harbes Folles』を見てきました。
去年の特集上映でこれだけ見逃していたので、なんとしても公開直後に見たかったの!
岩波ホール、レネとイオセリアーニのポスターがデーン!これだけでMAXハイテンション。
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公式サイト、ストーリーばらし過ぎです…
が!
原作「L’incident」(ちょっとした草)が「Les Herbes Folles」(狂った草)になった理由なども言及したインタビューなど、内容盛りだくさんなので是非観賞後に見てみてくださいー。
狂った草→雑草→アスファルトや壁から突如生えてくるもの→不条理な衝動
って連想が詩的でいい。
どんどんエスカレートしていく恋愛の駆け引き・サスペンス要素にドキドキしながらも、ユーモア満載の小ネタをところどころ挟みながらの展開。
軽快なテンポかつ、シーンの切り替えで“風にそよぐ雑草”を交えるなど独特の余白もあり、ジョルジュの過去やナレーションが誰なのか等々謎めいた部分が多々あり…映画を“経験”する快感に酔いながら見入ってしまいました。
簡単な語彙も多く聞き取りやすいフランス語も、学習者には嬉しい。
デプレシャンやアサイヤス作品でもおなじみのエリック・ゴーティエが撮影。心洗われるような絵も見どころー。
主演はアラン・レネの実生活でのパートナー・サビーヌ・アゼマ。
赤いチリ毛にそばかすだらけの顔、決して美形ではないのにかわいく見えるのは恋の魔法かしら。
そしてマチュー・アマルリック、アンヌ・コンシニ、エマニュエル・ドゥヴォスというデプレシャンファミリーが揃った、なんとも垂涎ものの豪華な脇役。
アンドレ・デュソリエはゲイなので、マチューのギョロ目で「On s’écrit?」ってあんな責められたら、いくら演技とは言えクラクラしちゃったんじゃ…なんて。(私なら勘違いしてそのまま…いやすみません、変な妄想癖が。)
20世紀フォックスファンファーレがBGMのFIN…
からのー、FIN。
人を食ったような予測不可能の展開。シュールすぎて鳥肌たった。そして面白すぎてじわじわ涙出てきたよ。
それにしても、いくつになっても恋に燃える体質はうらやましい。
あー、この作品を今年中に見れてよかった!
ところで。
「猫になったら猫のエサが食べられるの?」
という問いに、なんと答えますか?
「猫まんまならフツーに食べるけど」って咄嗟に思い浮かべる私は、やっぱりノータリンだと自覚した。
今日の誰得ノリコ近況☆(気まぐれ更新)
フランスからお客様来日!
今週はアテンドで日本全国駆け巡ります。
やっぱりフランス語は机に向かってではなく実践が一番勉強になりますなあ。
(結局勉強できてないだけ)
風にそよぐ草
フランスの巨匠アラン・レネ監督がクリスチャン・ガイイのベストセラー小説を映画化。ひょんなことから出あった初老の男性と中年女性の恋愛模様を描き出す。主演はレネ監督作品『恋するシャンソン』のサビーヌ・アゼマと『ミックマック』のアンドレ・デュソリエ。撮影に『夏時間の庭』や『ミラル』のエリック・ゴーティエが参加している。
やっと仙台にきた映画です。
きのう、これを観てから、3時間あけて(昼食とったり来年の旅行の相談など友人としながら)、『最強のふたり』を観る・・・・という久々のハシゴでした♪
主人公の男性の奥様がすごく若くて、何か、そのへんにもイワクがあるのかしら??とか思いながら観てました。
のんさんのように深い鑑賞が出来ない私は、観終わって友人が「いかにもフランス映画って感じ・・・・」という言葉に深くうなずくだけでした(笑)
みゅげ様
ラストが衝撃的で、それまでのストーリーってどんなだったかしら…
と公式サイトを開こうとしたら、消えてる!
でも「いかにもフランス映画」って表現は適切だと思いますよ(笑)