小屋丸 冬と春 KOYAMARU L’hiver et le primtemps

映画『小屋丸 冬と春』を観て来ました。

パリの街と新潟の里山が映画でつながる―
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」からひとつのドキュメンタリー映画が誕生しました

フランス語字幕付き。
あああ、ペンギン村の訛りがフランス語に訳されているよおお。
望郷と、感動。

小屋丸は豪雪地帯、十日町市にある(合併された)4世帯12人の小さな小さな集落の名前。
越後出身の私でもこうしてぬるく東京で生活していると、あまりにも遠い世界のよう。
昔はどこにでもあった理想の共同体(ユートピア)。
フランス人アルベローラ監督は小屋丸にそれを見つけた。

田舎の四季折々の風景に癒されるも、本作はほとんどがロングテイクの対話。
「昔はテレビなんてなかったから、もっと話す時間があったねえ」
ときどきハッとするような台詞が飛び出す小屋丸住民へのインタビュー。

フランス語を嗜んでいて都会に住んでいる方なら、
新潟弁よりも字幕の方が理解するのに早い部分もあるでしょう。
そう言えば『キャタピラー』の舞台も新潟だけど、
殆ど方言なんて出てこなかったなー。

屋号というものを、都会っ子たちは知らないんだろうねえ。
小さな田舎の集落だと、そこらじゅう同じ苗字ばっかりだから
家と家の区別をつけるための、あだ名です。
小屋丸地区の屋号、クール!
川が流れるから「水場」(ミズバ)とか、家が新しいから「新宅」(シンタク)とか。
ペンギン村は「タゴロロン」とか「ゲンゴロン」とか、新種の殺虫剤みたいなもんばっかりだったよ。

上映後にはジャン=ミッシェル・アルベローラ監督、越後妻有アートトリエンナーレ総合ディレクターの北川フラムさんのトークショー。

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ユーロスペースで売られている手作りパンフは200円。
監督のサインもちゃっかりいただいちゃいました。

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以前、おかんが上京したときに周りの人を見渡して
「姿勢がいいお年寄りばっかりらねえ」
と言っていた記憶がある。
この『小屋丸』に出てくる人たちは、猫背どころか、みんな腰から曲がっている。
雪国での労働条件がいかに過酷かがわかります。

ネットで何でも買える時代になったけど、
このまま進化していく(ように見える)未来には、ユートピアがあるのでしょうか。
何だかちょっと怖くなったり。

同じ新潟が舞台の、こちらの作品もチェックチェック。

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