『メッセージ そして、愛が残る』ET APRES

9月25日公開 ロマン・デュリス主演作『メッセージ そして、愛が残る』(Et après)の試写にお邪魔しました。

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人の命の期限が見える男が伝える、人生の残酷で美しい真実とは-?

ネイサンは、ニューヨークの法律事務所に勤める敏腕弁護士。幼い息子を突然の病で亡くした彼は、そのショックから立ち直ることができず、妻と娘を遠ざけて仕事に逃避する日々を送っている。そんな彼の前に現われた医師のケイ。次々と人の死を予見するケイの不思議な力を見たネイサンは、自分にも死期が迫っていると直感。別れた妻との絆を取り戻そうとする。しかし予想もしない運命が待っていた―。愛すること、生きることの大切さを描く感動のヒューマンドラマ。


「フランスで120万部のベストセラー小説を美しい映像で綴る感動ドラマ」。
allocinéでは星1つが40%!?
どうやら原作を読んだ人たちによるレビューほど辛口評価。
原作未読の私は、素直に感動できましたよ。

人の命の期限が見える男・ジョセフ・ケイ(マルコヴィッチ)。
彼に出会ったネイサン(ロマンくん)は自らの死期を感じ、焦燥する―

ロマンくんは『PARIS』同様、自らの「死」と向かい合う役どころ。
『PARIS』では死ぬことがどういうことなのか検討がつかないが、
本作では、幼い頃に事故で瀕死の状態になり、自らの子供の死にも遭遇した分
「死」に対しての恐怖感・喪失感は大きい。
自らの病気を宣告された『PARIS』と異なり、本作では自らの死期や死因に検討がつかない。

映像からも、「死」へ一直線に向かっていく感じがわかった。
『PARIS』では一つの絵の中に「生」と「死」が存在する構図が多かったのだけど
本作では生きることへの希望が見えてこなかった…途中までは。

とにかくマルコヴィッチの台詞がまわりくどいのですよ。
辻褄が合わず、哲学的で理解が困難…途中までは。

ロマンくんが家族のもとに戻る辺りから
生きることの素晴らしさや、マルコヴィッチの冒頭の台詞が徐々に繋がってくるのです。
ネタバレになってしまうので途中からの展開は巧く書けませんが
ラストは感動で、自然と涙が。

そしてこの作品のもう一人の主役は撮影のリー・ピンビン!
詩的な映像美がまた涙を誘うのです。
ストーリーと関係ないところでホロリ。

監督はフランス人・ジル・ブルドスですが、事故のシーンのリアリティとかアメリカ的だったなー。

全篇英語台詞かと思いましたが、ほんの少しだけフランス語も。
それでもやっぱりロマン君の英語台詞には違和感を覚えてしまった。

原作、日本では今年9月発売予定。

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あと、ロマンくんなら、胸毛は、許す。