続・バリバール祭『8月の終わり、9月の初め』

ジャンヌ・バリバール特集。土曜日に観たもう一本。

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『8月の終わり、9月の初め』Fin août début septembre
監督:オリヴィエ・アサイヤス
出演:フランソワ・クルーゼ
マチュー・アマルリック
ジャンヌ・バリバール
ヴィルジニー・ルドワイヤン
ミア・ハンセン・ラヴ

編集者のガブリエルは、長年付き合ったジェニーと別れ、アンヌと付き合い始める。そんな時、敬愛している友人の小説家が病で倒れる……。親しい者の死を前に、生き残った者たちは、それぞれどのようにその死を受け止め、新たな人生を生きていくか模索する。

去年のアサイヤス特集以来二回目の鑑賞。
相変わらず満席状態でした。

男女間の愛、友情、家族、幸福、失望、悲しみ・・・
不器用なくせに自惚れ、思い通りにいかない、それぞれの人生のパッチワーク。
ストーリーは単純だけど台詞も多く展開が速い。
アサイヤスお得意の目まぐるしく変化するカメラワーク。
街頭の灯りを車窓に反射させるような映し方がツボ。

超セシルカットのミア・ハンセン・ラヴ(当時は役柄同様15歳くらいか)、少年のようで実にかわいらしい。
当時まさかアサイヤスの子供を産むなんて人生は考えていなかったんだろうな。
人の死後、周りの人々によって「その人が生きた証を殺さない」というところは
彼女の監督作品『あの夏の子供たち』に通じているような気がした。

ヴィルジニー・ルドワイヤンの小悪魔的な役どころ。
「男にモテるタイプよね」「トゲがあるな」
というジェニー(バリバール)とアドリアン(フランソワ・クルーゼ)の会話にヴィルジニーの役柄が端的に説明されてるw
当時バリバールはマチューのパートナーだったけど、今こうして見ると切ないね。

初見の際は気にも留めなかったんだけど、エリック・エルモスニーノ(セルジュ・ゲンズブール伝記映画でセルジュを熱演)がマチューと兄弟役。
エリックを見ると、あと3年はセルジュと被せてしまうが故(しつこい)、この神的なキャスティングに今更盛り上がってみた。