バリバール祭は終わらない★『私は恋愛恐怖症』『歌う悦び』

ジャンヌ・バリバール祭り、まだまだ続いています。
土曜日は4本観ようと思ったのですが、寝坊のため3本のみの鑑賞に終わる。


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『私は恋愛恐怖症』J’ai horreur de l’amour

監督:ローランス・フェレラ・バルボザ
出演:ジャンヌ・バリバール
ジャン=カンタン・シャトラン
ローラン・リュカ
アレクサンドラ・ロンドン
エリック・サヴァン
クリストフ・ロワツィロン
リュック・モレ

ある夏のパリ、内科医であるアニー・シモニンは彼女を殺そうと脅してくる憂鬱症の舞台俳優リシャール・と、エイズに感染し生きる気力を失くしているがアニーの魅力を無視できないローランという二人の男性に出会う。
デビュー作『おせっかいな天使』がジャン・ヴィゴ賞を受賞した女流監督ローラン・フェレラ・バルボザが、ジャンヌ・バリバールの知的でコケティッシュな魅力を十分に生かして撮った長編2作目

英語字幕。
いきなり夏のパリを颯爽とヴェスパに乗って走るバリバール。
ゆるーい描写で始まります。
BGMは『Salut les amoureux』!!

英語字幕にも関わらず、予備知識無しで挑んでしまった。
SIDA(Syndrome d’immunodéficience acquise:エイズのこと)や精神病などに関する用語が飛び交うので、やはり日本語字幕がないと理解に苦しむ箇所も多々ありましたので、間違って理解してないか心配。

バリバールの回顧のシーンで、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ(サルコジ大統領婦人・カーラ・ブルーニさんの実姉)が出てきたけど、ホントに一瞬で瞬きしてたら見逃していた。
その後全く登場シーンがなくって、もしかしたらサブリミナル効果?それともただの勘違い?とも思いましたがエンドロールにて彼女の名前を確認。

オープニングの軽快な感じと内容は全く異なっていて、重苦しい雰囲気も漂う。
そんな中いい味出しているのが、バリバールが勤めるクリニックの受付。
患者を「お客さん」って言ったり、患者の名前(&バリバールとの関係)を無駄に覚えていたり、ルンルン働く姿が滑稽で和む。

病院でもお構いなく煙草をふかしたり、電話は公衆電話だったり、CDでなくレコードだったり・・・
と、たった13年前の映画なのにものすごくアナログな感じがするのですが、バリバールの部屋がとにかくおしゃれ!

シリアスとユーモアを交えながらの展開は非常に巧妙なんだけれど、登場人物同士の対話がもう少し理解できればなー・・・と、自分のエクテ能力の低さに嘆いたのでした。


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『歌う悦び』Le plaisir de chanter
監督:イラン・デュラン・コーエン
出演:Marina Foïs
Lorànt Deutsch
Jeanne Balibar
Nathalie Richard
Julien Baumgartner
日仏の日本語HP、出演者情報間違ってる・・・)

秘密機関のエージェントであるミュリエルとフィリップは全く釣り合わないカップル。新しい彼らのミッションは最近殺されたウラニウムの密売人の未亡人であるコンスタンスが隠したUSBキーを押収すること。ミュリエルとフィリップはこの奇妙なほど無邪気なコンスタンスを追って歌のクラスへと導かれるが…声も身体も自由になり、互いの心が追いかけあうスパイ・コメディー!

こちらも英語字幕。
台詞もハンパなく多いけど、理解はできたつもりー。
スパイコメディっていうからもっと銃声が鳴り響いてスリリングかと思ったけど、機密情報機関ってこんなにダメダメなわけないだろ、と突っ込みたくなるくらいコメディ要素の方が強くわかりやすかった。
登場人物が豪快に脱ぎまくる安易なコメディ(=素人目にもわかりやすい)なので、知的なバリバールがよくこの役を引き受けたな。
全編通してもちろん修正無し!豪快過ぎて笑えなかったけど、ヌテラ(Nutella)塗りプレイにはさすがに・・・苦笑。

途中のオペラ教室で歌うバリバールのアップは何故か恐怖だったけど
(あれはわざと美しくないように撮っていたのだと願いたい)
ラストの方ではホントの歌手・バリバールが拝めたので満足。

マリーナ・フォスのほうれい線が気になったな
というどうでもいい感想。