前作『ブロークンフラワーズ』から約4年。
鬼才ジム・ジャームッシュの集大成ともいえるオールスター・キャスト出演の作品『リミッツ・オブ・コントロール』。
ジャームッシュ好きはヨダレもの。
出演者もイザック・ド・バンコレ、ジョン・ハート、ビル・マーレイ、ティルダ・スウィントンと、ジャームッシュファミリー大集結!!
ティルダ・スウィントンはナルニア国物語でスターダムに上り詰めちゃった感ですが、個人的にはサムサッカーの役が好き★
あと大好きな映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』のガエル・ガルシア・ベルナルや、『列車に乗った男』『ミシュカ』のジャン=フランソワ・ステヴナン、『画家と庭師とカンパーニュ』にも出ていたヒアム・アッバス・・・と、豪華絢爛!!
聞いただけでたまらなくなってしまい、試写会に行ってきました。
無情な大河を下りながらー
もはや船引きの導きを感じなくなった
アルチュール・ランボー
あらすじ
「The Limits of Control」(原題)は、法律に反する行為を緻密に工作した過去を持つ男の物語である。謎めいた孤独な男(イザック・ド・バンコレ)は、任務を完了しようとする中にあって一切他人を信用せず、計画の目的も明かされないまま物語は進んでいく・・・。
ありのままの現実と、夢の中をさまようかのように非現実的な光景が交錯する男の旅。男は、スペインを巡りながら、自身の意識の中をもさすらう──。
ひゃー。まさにジャームッシュの集大成!
謎は謎のままで。
深読みする必要はない。
色彩豊かなスペインの風景と、
イザック・ド・バンコレの醸し出す絶妙な間(ま)と雰囲気、
中笑い程度のコメディ要素を楽しめれば十分。
そう、「?」と思わず、笑ってしまえ。
インテリ?とはちょっと違う、スマートなジャームッシュワールドは
実に心地よい。
ところどころいびきが聞こえたり・・・
でも、眠りにつく前の、あのフワッとした感じがあるのな。
結構グロい内容なんだけど、なぜだか夢心地。
9月19日よりシネマライズ、シネカノン有楽町2丁目、
新宿バルト9、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
配給:ピックス
冒頭のランボーの詩に始まり・・・
フランス語もちょこっと出てきます。