#10★レンタサイクル・ヴェリブ初挑戦の巻

2009年4月21日。パリ2日目、10時30分。

恒例のお墓参りを済ませたら、サンジェンルマンデプレ界隈でお買い物でもしようかね。

パリの晴天の下、モンパルナスタワーが一段と浮いていますな。

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ふと歩くと、ヴェリブ（パリのレンタサイクルの名称）が目に留まった。

夢に見たことがある。
私がパリで自転車に乗って、事故って、mon mariが葬儀の手続きを頑張ってくれて、んでもってモンパルナス墓地に埋葬される夢を。

後半部分は叶えたい夢なのだが、前半部分はとても現実的だ。

いつもボーッと、パリに来たことの幸せを一歩一歩確かめながら歩き、パリの風景にいちいち感動している自分にとって、自転車を運転することがどれだけ危険か。

だけど何を思ったのか、どうしても乗りたくなった。

まあこんな衝動にかられるであろうと、出国前にカイエドパリのページをしっかり読んでいたのだ。
しかもご丁寧に印刷までしてた。

しかしだよ、その印刷した紙を見ることもなく、すんなり手続きを終えた。

あら簡単。

1日券で1ユーロ。1週間で5ユーロ。

今後乗るときにクレジットカードをいちいち出すのがイヤだったので、7日間の券を買う。

記念すべき、初ヴェリブ抜き出しの瞬間。

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さて、乗るか。

あ、ありゃりゃー

おばちゃん助走をつけても乗ることができないほどサドルが高く、いきなり転けた。

初ヴェリブ、短足による大コケ滑り出し。
サドルを一番低くして、いざパリの街を自転車で駆け抜けます！

ドキドキ。。。

あ

ああ

おおおおっ！

楽しいじゃねえかああああああ

右側通行の車道を、ヤンキー運転の車の横を、短足ジャポネーズ、必死で走り抜けます。

いつもよりちょっと高い目線。
パリの風景を早送りで見ております。

漕ぐのに必死で、道に迷う。

あれ、、、全然モンパルナスタワーから離れないんですけど。

えええい、こっちに曲がってしまえ！
と大舵いっぱい。

サンシュルピス教会に出ました。
なんだかんだで合ってるやないかーい。

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にしても、ここの工事はいつ終わるんだ？

リュクサンブール公園は、もうすぐそこ。
じゃー、ヴェリブを停めるところを探しますかね。

途中で、ちょっとタイプの女の子が悩みを抱えてそうだったのでナンパしてみたり。

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おっと、やっと見つけました、ヴェリブステーション。
よかったー。ガラガラだ。

次に乗る人、「サドル、低っ！」って驚くであろう。くっくっく。

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どれどれ、、、
さっきは落ち着いて見れなかったヴェリブマシンを、しばしいじってみる。

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ん？おや。レシート引き出せたり、自分の利用時間も見れるんだね。
ハイテクー！！
東京もこれ作ればいいのに。

あれ。。。
「あんた、自転車、ちゃんと停められてないよ」
との表示。

結構停車にもコツがいるんだね…

緑のランプが点灯するようにきちんと車体を直して停め直し、レシートを出してみた。

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あ…

20分以上乗っていたのか。
歩くのと変わらんがな。

まあいいか。

さ、公園で癒されましょう

キターーーーー！！
大好きなこの風景。

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バスケをしている少年を物色してみたりー

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遊具で戯れる金髪の子供を欲しがったりー

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で、かなり怪しいジャポネーズを披露したのでした。

30代に突入して半年。
20代なんてこの前のことだったけど、子供たちを見てこんなにかわいいと思ったっけな。

リュクサンブール公園は、自分にとってはハイソな感じがするんだけれども、なんだか落ち着く。

というか

パリの公園が、好きだ。

リュクサンブール公園徘徊編へ続く。