ポリー・マグー お前は誰だ

ウィリアム・クラインの映画監督デビュー作「ポリー・マグー お前は誰だ(Qui êtes-vous, Polly Maggoo? )」。

ウィリアム・クラインの写真が大好きなので、写真集を捲るような感覚でただ眺めるだけでも満足できる、ビジュアル作品のような映画。
60年代のファッションやメイク。ゾクゾクしちゃうくらいツボなんだよな。

人気モデルのポリー・マグー、皇太子、テレビ局スタッフの、妄想恋芝居。妄想なのでコロコロシーンが変わります。そこがまたビジュアル作品っぽくさせているのかしらね。
ストーリーはあってないようなもんだろうという捉え方もありますが、ちょっと笑えるラストシーンを見ると「ハッ」とつながるんだよな。不思議。

映画に精通している人はピンとくる有名作品のパクリを交えているらしい。カッコかわいい映像の中にアイロニーたっぷりなんです。(映画に詳しくない私はただのオマージュと思いたい…)
ルコント監督作品で一番好きな髪結いの亭主のジャン・ロシュフォールも出ているんだけど、若くてイケメン(あくまで私目線)