『アンナ・カリーナ 君はおぼえているかい』Anna Karina souviens-toi

3ヶ月ぶりに映画館で映画を観ました。

とっても怖がりなんで、55分という尺でもちょっとビクビクしながらでしたが、どうしてもこれは映画館で観たいと思って。

『アンナ・カリーナ 君はおぼえているかい』Anna Karina souviens-toi

アンナのパートナー、デニス・ベリーが監督したドキュメンタリーです。

字幕なしで観たことはあったけれども、まだまだ未熟な私のフランス語力、日本語字幕つきで観ることでより一層理解が深まりました。
パンフレットにも日本語全文のTranscriptionが掲載されているので、何度も読み返しては、フランス語の勉強したりしています。

前売り券の特典はポストカード

映画が公開されると聞いてから、改めて観たアンナの作品の数々。
ゴダールがとにかく嫉妬したというミシェル・ドヴィルの『Ce soir ou jamais』も、モンサボンのCMも、スクリーンで観ることができて幸せな時間でした。

まだハゲ散らかしてない頃のカトリーヌとのデュエットや、ムッシュ・ゲンスブールとの漫才(笑)、さすがは自ら「アンナ・カリーナ マニア」と語る監督が手がけた作品です。

「そう、この作品なら、ここ!」「この作品はこのセリフ!」というように、作品の抜粋部分とか、ファンの心情をわかっていらっしゃる。
それでも、権利上使用できなかった作品も多々あるそうです。

波乱万丈な人生ではあったけれど、つら過ぎる思い出は作品では語られていません。
「この作品はアンナへのラブレター」というだけあって、「こう描けばアンナが喜ぶだろうな」とイメージしながら丁寧に作品を手がけた感じは、スクリーン越しに伝わってきます。

2年前の来日時、繊細なガラスのオブジェを扱うように優しく、ずーっとアンナの傍についていたベリー監督。
振り返って写真見てたら、なんか奥で睨み聞かしてた(笑)

劇場ではポスターや、気狂いピエロのマグネットも売られていました。

映画館で観ることができてよかった!!
上映してくださって、ありがとうケイズシネマさん!!