ミッシェル・ピコリとカトリーヌ・ドヌーヴの共演作品がもっと観たくなる。若かりし頃のお二人もいいですが、年を重ねても、この美男美女は素敵なままなんだ。
あと、ミッシェル・ピコリは、ほんの少しだけ亡き祖父と重なる表情を見せてくれるのです。
ドヌーヴ様は冒頭の数分しか出演されていませんが、亡き祖父の面影を探して、今回選んだのがこちら。
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『家路』 原題: Je rentre à la maison
HISTOIRE
年老いた名舞台俳優ヴァランス(ミシェル・ピコリ)は、ある日突然の事故で妻と娘と娘婿の3人を亡くす。しかし絶望にひたる時間もなく、残された孫セルジュ(ジャン・ケルトジャン)との新しい生活が始まった。そんな時、エージェントのジョルジュ(アントワーヌ・シャペー)から、テレビ映画の主演の話を持ち掛けられる。が、流行のセックス、ドラッグ、暴力が満載の内容にヴァランスは激怒。淡々とした生活を続ける彼に、今度はアメリカ人映画監督のクロフォード(ジョン・マルコヴィッチ)から急遽出演オファーが舞い込む。作品はジェームズ・ジョイス原作の「ユリシーズ」。小さな役の代役で、しかも英語作品という条件に少し躊躇したヴァランスだったが・・・
2001年の作品。なのにDVD売ってない?レンタルしかないのかな?
『ロシュフォールの恋人たち』→『家路』と、35年と言う年月を経て、ピコリもドヌーヴ様も大変貌を遂げています。
特にピコリ。女装した『ここに幸あり』は別として、『夜顔』よりも老けてる?役柄のせいか。
アコーディオンでSous le ciel de Paris(パリの空の下)。パリに行くとなぜかピアフになりきって口ずさんでしまうこの曲がBGM。哀愁漂います。
そして何回も出てくる、エッフェル塔の展望台からシャイヨー宮のアングル。「人間って、ちっちぇーよ!」ってことを言いたいのかね。違うかね。
夜道、若者に持ち物を全部盗られた後のピコリ。英語の台詞が覚えられずに苦しむピコリ。嗚呼、切ない!切ないけど、その表情がやっぱり身内に思えて愛おしくなってしまうのです。
アラ米(アラウンド・米寿)のピコリ。ね、かわいーでしょ?
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※wikipediaより拝借
マノエル・ド・オリヴェイラ作品とは渋いですね。昨年のカンヌで特別賞を受賞しましたが御歳百歳とは思えない姿でした。ドヌーブ様とは「メフィストの誘い」と「永遠の語らい」でも組んでます。「永遠の語らい」ではドヌーブ自身として出演し、同じく本人役で出たギリシャとイタリアの女優たちと共にマルコビッチと食事をするシーンは、各人が母国語で喋るという、まことに欧州らしい優雅さです。出演はこのシーンくらいですが…。未見ならば是非ご覧下さい。
ガボウ様
コメントありがとうございます!やったー、こういう情報大好きです。
『メフィストの誘い』は観ていましたが、『永遠の語らい』は未見です!
早速明日ツタヤへ行ってみます。本当にありがとうございます。