PARIS-セドリッシュ・クラピッシュ×ロマン・デュリス!

来年のBunkamuraお正月映画PARISの試写があり、一足お先に観に行きました。

猫が行方不明」、「スパニッシュ・アパートメント」等、フランスを代表するセドリック・クラピッシュ監督の元に、ジュリエット・ビノシュ(「ポンヌフの恋人」)、ファブリス・ルキーニ(「親密すぎるうちあけ話」)、カリン・ヴィアール(「地上5センチの恋心」)、アルベール・デュポンテル(「モンテーニュ通りのカフェ」)等々の豪華俳優陣が奇跡のコラボレーションフランスで170万人の大ヒットを記録した、パリに生きる様々な人間模様を描いた超大作

これがパリ。
誰もが不満だらけで、文句を言うのが好き。
皆、幸運に気付いていない。
歩いて、恋して、口論して、遅刻して…
なんという幸せ。
気軽にパリで生きられるなんて。

この映画を観るのは実は二回目。最初は今年のフランス映画祭で。上映後に憧れのクラピッシュ監督のサイン会があり、あまりの嬉しさにその場を離れることができず、放心状態になったのです。そのせいか肝心の映画の記憶がところどころぶっ飛び、感想すら書き留めておらず。おお、なんて骨体当時のモブログ記事。かなり興奮していたようです、私。)

先ず、クラピッシュ監督作品にロマン・デュリスって常套句のような組み合わせ。もうパブロフの犬かのようにこの二人の名前が並んだだけでよだれが出て来る私は、だいぶ異常だ。

でも、いつものロマンじゃない。スパニッシュ・アパートメントのグザヴィエとは180度違って、憂さを全面に出し、明日我が身はないんじゃないかという不安に襲われながら生きている心臓の病気を煩った青年・ピエール。

先ずパリが映し出される。エッフェル塔、サクレクール、オペラ座、何年も変わらない建物、石畳…ムーランルージュで踊るピエールの笑顔も。
だけど一転、曇天模様のパリ。そして病気の宣告。この落差がピエールの夢も希望も全て失われたことを意味しているのかな。

モサくて陽気な役が大好きだけど、こんな鬱で病的なロマンも、またステキなのであります。

ロマンが主演の「モリエール」でも、いい感じでコメディ度をあげていたファブリス・ルキーニですが、今回はもう弾けまくり!この映画の重苦しさが一変しちゃうのです。女子大生に恋心を抱く講師・ロランを演じています。
そんなロランに惚れられてしまうメラニー・ロランちゃんですが、次回はタランティーノ作品に出ちゃうらしい!!マリオン・コティヤールに続け、アカデミー賞!!いや、あんな完璧な容姿の子は絶対惚れてまうやろー!
それにしてもいくつになっても肉体関係を結びたがるその精神、日本人も学びたいものです。


みんなどこか寂しくて、悲しくて、
それでも誰かを愛したい、
誰かと繋がっていたい――

ところどころパリの観光名所はでてくるものの、至って“パリジャンetパリジェンヌの日常”を描いているのな。パリジェンヌになることを夢見て東京で生きている私にとっては、ちょっと遠い世界なんだけれども。等身大のパリというか、リアルなパリというか。観光目的で観るにはちょっと物足りない感もあるけれども、パリ住民et元住民にとってみてはむず痒いくらいリアルなのかも。

日本でも、外国人観光客が「少しでも日本の普通の生活が見たい」と言って西洋風のホテルよりも街中の旅館を選ぶようになってきているみたいだけど。それと一緒なのかな。
ガイドブックには載っていない、パリの暮らし。
もちろんそこは人間が暮らす場所だから、憎たらしいところもイヤなところもいっぱい溢れているけれども、そんなところも全部引っ括めて、住民はパリを愛してるんだろうな。

この作品、クラピッシュ監督はもちろんのこと、監督のお子さんたちも出演しているのですよ。ほんの一瞬なのですが、顔がふにゃふにゃしちゃうくらい可愛いので見逃さないで~

そしてなにより一番かわいかったのはジュリエット・ビノシュです。

パンフも素敵。表紙は、窓越しに見えるエッフェル塔。めくると、全貌が現れるのです。ぬほっ!コンビニで中綴じを見ようとする男子かのごとく、興奮している私は、やっぱり重度のパリ病です。

437/890″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>
437/891″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>

劇場公開されたら、また観に行きます。


PARIS(パリ)

12月中旬、Bunkamuraル・シネマにて公開

本日のパリ貯金

¥180

(計:¥28,487
 約224.9ユーロ)

くぅ。昨日より10円近くユーロが上がっていた。