Netflix「Lupin/ルパン」でフランス語を学ぶ -1

今月配信されたNetflixのオリジナルドラマ「Lupin/ルパン」

フランス映画ではあり得ないような派手な予算の掛け方で、改めてNetflixのすごさに驚きましたが…純粋におもしろかったです!

フランス語字幕(CC)+日本語字幕で観ていたのですが、フランス語のお勉強用に(ネタバレしない程度に)ボキャブラリーなどをメモしていきたいと思います。

字幕は↓この方法でダウンロードしました

  • SMIC
    Salaire minimum interprofessionnel de croissance のsigle(略語)。
    「全産業一律スライ ド制最低賃金」のこと。
    日本では最低賃金は都道府県ごとで「時給」で定められていますが、フランスでは月単位で定められています。
    2019年時点で1,521.22 €。
    約200万人がこのSMICの状況下で働いています。
    本編では「Mille ans de SMIC ?」→「‪(高価な首飾りを)買えるぞ 1000年働けばな‬」って訳されていました。
    こういう表現が自然にできるといいなあ…と思って、メモ
  • T’as une sale tête
    avoir une sale tête で、「嫌な顔をしている・悪人ヅラである」「疲れた顔をしている・顔色が悪い」の意味があります。
    ここでは「ひどい顔ね」と訳されていました。
  • T’as une belle gueule, mais une sale tête.
    上に続いてでてきたセリフ。
    gueuleというと「Ta gueule!」(黙れ!)と「口」という意味で使いますが、話し言葉で「顔・ツラ」「外見・格好」という意味もあります。
    ここでは「イケメンが台なし‬」と訳されていました。自然な訳だなあ。
    この後にも「Avec nos bonnes gueules ?」というセリフがありますが、そのなかでは「男前」と訳されていました。
  • La pension alimentaire
    お金にまつわる用語はエピソード1にたくさん出てきます。
    これは「養育費」、(離婚後の)扶養手当という意味です。
    前後の会話を聞き逃しても、この用語を拾えれば「この二人は離婚した元夫婦」という関係性もつかむことができます。
  • la thune
    話し言葉で「お金」の意味。argotで「5フラン」の意味もあります。
  • Et je vous explique comment faire beaucoup d’oseille
    このoseilleも話し言葉で「金銭」という意味があります。
    「一生遊んで暮らせる大金が‬手に入るぞ‬」と訳されていました。
  • Je vois pas arriver mon pognon.
    なんとこの「pognon」も「お金・銭」の意味があるんです…「ポニョン」なんて、かわいい発音するのに!
    「ポーニョポニョポニョ魚の子〜♪」のあのお歌を使って「ポーニョンポニョンポニョンお金欲し〜♪」というように覚えやすいですね。
    「(お前の話は)(俺が貸した)金と結びつけられない」と言う意味ですが、「俺に何の関係が?‬」と自然に訳されていました。

本編始まって6分半の間に、「お金」にまつわるボキャブラリーがいっぱい増えましたね…

  • Vous me prenez à la gorge, merde !
    prendre (tenir) qn à la gorge で、「qnの喉元をつかまえる」「qnを追い詰めて意のままに従わせる」という意味。
    「‪私を殺す気か」って大胆に訳されていました
  • M. Pellegrini est très à cheval sur les procédures.
    「ペレグリニ氏は‬慎重なお方でして‬」と訳されていましたが「à cheval sur qc」で「qcに馬乗りになって」「2つの領域にまたがって」「qcについて厳しい」という意味があります。
    なので「この取引について厳しい・やかましい」→「慎重だ」ってことなんでしょうね。。
  • Je vous ai vu rôder, l’autre jour.
    「rôder」は「うろつく・徘徊する」という意味がありますが、不審者や敵対的な意図を持っている対象にも使います。これは「‪物色してただろ‬」とやや飛躍した訳。でも自然だなー。
  • Décidément
    この副詞、使ったことなかったけど「確かに」「まったく(そのとおり)」という意味なので、これから何かにつけて「en effet」「certes」の代わりに使っていこう。
    最近覚えた「ma foi」も交えて使えば、こなれた感がでてきますね(笑)

ところで刑務所の風景、既視感があるんですが(同じNetflixの「監禁面接」でも使われていた)、「prison」という単語でなく「Fresnes」(フレンヌ)という地名で呼ばれていました。

オルリー空港の近く、ランジス(魚市場)のすぐ隣に位置するフレンヌは、刑務所で有名なんですね…知りませんでした。。

次回へつづく。