公開後なんだかんだで3回も劇場で見てしまった「ラ・ラ・ランド」。
4回目、昨日見るはずだったのですがネットでチケット買って、いざ劇場着いてチケット発券というときに、なんどやっても発券できない…なぜだ。
メールハッキングされたか!?やられた!
と、予約完了メールをよく見てみると、別の劇場のチケット取っていたというオチ。
チケット取った劇場へは、どんなに頑張っても1時間くらいはかかるので諦めました。
もう私史上最強にドジな年だ今年は。ノリコの「の」の字はのろまの「の」。
さてそんなことはさておき。
備忘録的に感想文を書いておきます。
予告編はこちらなのですが
Twitterで見つけて何度も何度も見てしまった秀逸な作品↓
『ラ・ラ・ランド』の予告を魔改造してマツケンサンバをかけてみました。
鑑賞後に見るとほんとじわじわくる。。。
※yaplogのシステム上ツイートの埋め込みができないのです
以下、ネタバレ大いに含みますので、未鑑賞の方はスルーしてくださいませ。
ミュージカルにはさほど興味ない私が、自分でも驚くほどこの作品にハマってしまいました。
恐らく、監督自身がジャック・ドゥミの「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」から影響を受けたっていうことで、二作品のいいとこどりな要素がちりばめられているっていうのもハマる理由だと思います。
初めて見たときはロシュフォールのように終始ごきげんな感じかと思ったけど、第二幕はシェルブールの哀愁もあるのよね…
「冬」「春」「夏」「秋」ってタイトル出るのも、最後の哀愁もシェルブールっぽい。
ミアの働くカフェの向かい側の建物も「Les Parapluies」、傘屋さんだった!
「バンド・ワゴン」みたいなダンスシーン(あれワンカットで撮ったんですってね…すごい)、「雨に唄えば」の舞台そのまんまだったり、「ムーランルージュ」っぽくキラキラエッフェル塔があるパリの夜空だったり、さりげなく「赤い風船」の男の子が歩いていたり(同時にロシュフォールのマクサンスらしき水兵さんも)、「パリの恋人」を思わせる凱旋門のセットに…と、オマージュ盛りだくさん。
オープニングの「Another Day of Sun」なんて、もろロシュフォールの「キャラバンの到着」の高揚感があり、何度見ても鳥肌が立ちます。
女子がカラフルなドレス着てパーリーに繰り出すシーンもドキドキ。あとミアが住むシェアハウスのインテリアも好き!シャワーカーテンと壁紙がツボ。
カセット装備のクラシックカーに反して、スマホ使ってたり、ジャズはオワコン化しかけてたり。よくわからない時代背景もいいな。
褒め称えたところで…
個人的にちょっとアレな部分も書いておこうと思います。
① ラストのタラレバシーンを予告で流しすぎ。
ピアノからのブチューだったり、「セッション」のスパルタ先生がごきげんな笑顔なところは、まあ使いたいだろうけどあれは豪快なネタバレすぎる。
(でもスパルタ先生好きなので悔しい)
② ミアには1ミリも共感できずにいた自分が嫌い。
くそわがままじゃん。
エマちゃんの、ダンス後の絶妙な息切れには萌えましたが、私は完全にセバスチャン側の目線でした。
「優越感を得るために不遇な僕を選んだ」なんて言っちゃうセブもダメだけど、でも図星でしょう?
③ 最後の展開に泣いたけど、実は好きじゃない。
え、そこはシェルブールと同じ展開でいいじゃん、って自分を宥めようとしたんですが、いやー3度見てもだめだ。
戦場に行った人の子を身籠って健気に待つシェルブールとは状況が違うんだよおー。
結局自分が売れたらその展開って、セブの↑の台詞、そのまんまじゃねーかよおー。
「ずっと愛してるわ」なんて軽々しく言うんじゃねえよおー。
ミアのために、唇噛んでサングラスずらしてアホみたいな写真撮影の仕事もしてたセブの立場はよおー。
④ ミアのシンデレラストーリーはどうなんだろう。
あんなよくできた展開あります?
身内しか集まらないような舞台(確かに会場にあのプロデューサーらしき人いたけど)で一般人に「大根」って言われて、それでオーディションで通ってパリ行って大成功?
5年後のストーリーで子供が生まれてたってなると、パリに行った3年後にはもうセブじゃない旦那と付き合ってたんだろうから、そのころには成功をおさめてたってなると…いやいやいやいや、よくできすぎだ。
とかいいつつ、ララランドが大好きです!
タラレバ話のときのミアの顔が、本当に本当に幸せそうだった。
「ベティブルー」みたく壁をペンキで塗るのもいいなあ。
セブとミアの子供は男の子かー。
と、ほわほわ幸せな気分のところからのー、どーん!と現実。
「セッション」のとてつもないスポ根劇からしてみたらこれくらいのラストは最初から覚悟しておくべきだったかしら。。。。
※この記事は随時更新予定です
今年はルグラン師匠生誕85周年、「ロシュフォールの恋人たち」も公開から50周年!
ということで今秋にジャック・ドゥミとルグラン師匠の特集本が出るらしいですー。ワクワク!
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