今年のイタリア映画祭、ジュリエット・ビノシュ様が主演の
『待つ女たち』(原題:L’attesa/仏語L’attente)を見ました。
去年のマイベスト10に入るメラニー・ロラン監督作品『Respire』で、
なんとも憎たらしい役を見事に演じてたルー・ド・ラージュ共演。
監督は1981年生まれのピエロ・メッシーナ。
これが長編デビュー作。
女優2人の演技は非常に素晴らしく、かつ映像がとても美しかった。
暗闇に包まれたお屋敷、シチリアの風に飛ばされるゴムボート、
湖、復活祭に至るまで、もう好きすぎて朝日ホールの座席なのに前のめりで見入ってしまった。
「不在」なジュゼッペを待つ女性二人。
彼女たちの心の揺れを、ぐわんぐわんと体中で感じてた。
いい作品に出会ったー。
もちろんね、監督の技量も、撮影技術も、脚本も何もかも『アクトレス』のほうが断然すごいと思います。
でも個人的にはこちらの方が好きかも。
(たぶんね、フランス語台詞が『アクトレス』よりも多くて心地よさがあるのかな)