画家と庭師とカンパーニュ

今日は会社に半休をいただき、午後は○○おもいっきりフランス気分を満喫することに。ま、半休っつっても休出の代休なんですけどね。

まずは映画!画家と庭師とカンパーニュ Dialogue avec mon jardinierを観てきました。
この邦題つけた人、グッジョブです。なんだこのフランスかぶれをグッとさせるリズム感。

クリクリのいた夏」、「ピエロの赤い鼻」の、ジャン・ベッケル氏が監督。
そして私の心の愛人、ダニエル・オートゥイユ主演。
毎日都会でPCと睨めっこしながら働いていると心が荒んでくるよなー(私だけか?)。たっぷり癒し効果をいただこう。

幼なじみの中年男性二人。田舎を離れパリで成功した画家、故郷を離れずに勤めていた国鉄をリタイアした庭師。あまりにもかけ離れた人生を送って来た二人。画家は都会での生活と崩壊寸前の家庭に疲れ、生まれ故郷に帰ってくる。幼い頃の楽しい思い出を懐かしみ、距離を縮めていく。
人生を語りながらカンパーニュで過ごす幸せで穏やかな時間。。。

年を重ねるにつれ、友人知人の死を目の当たりにし、自らの肉体や精神の衰えを思い知る…これまでの人生を振り返り、幸せだった時間を思い出し、これから残された日々を楽しむ。
平日午後のル・シネマはオーバー60と思われるmesdames et messieursで超満員。涙を流されている方は、きっとご自分の人生と重ね合わせてご覧になられたのでしょうね。
私は号泣はしなかったんだけれど、爪先から頭のてっぺんまでジーンと熱くなり、熱い熱い涙がキラリ☆と頬を伝いました。

ぼくの大切なともだちでもそうだったんだけど、ダニエル・オートゥイユが「男同士の友情」ってテーマで演じる役が、本当に好きだ。鼓動が高鳴り、ドキドキする。
今回は「ポワール(剛毛)」絡みで、キャンバスとジャルダンがケラケラ笑うシーンがもうたまらない。

クリクリのいた夏」、「ピエロの赤い鼻」にも出ていたジャック・ヴィユレ。53歳という若さで3年前に亡くなられたのですが、監督は当初この脚本を彼のために書いていたのだそうです。
庭師役のジャン=ピエール・ダルッサンにもそのことを隠さずに脚本を読んでもらいキャスティングを依頼したそうなのですが、すぐに引き受けてくれたのだとか。
庭師、完璧です(何様だ、私)。ジャック・ヴィユレが大好きなので彼が演じる庭師も観てみたかったのですが、ダルッサンの庭師っぷりが完璧すぎて、他のキャスティングが想像できない(本当すみません、私、何様なんだ…)。

パンフにもありましたが「フランスの素晴らしさは、田舎に行かないとわからない」…そうだよな…ここ最近のフランス旅行はパリばっかりですが、ド田舎出身の私が落ち着くところはやっぱり田園地帯だったりするわけで。
さて…次回はパリとどこに行こうかな…

パンフレットには「採録シナリオ」が!こりゃお得な。
フランス語版があったら欲しいな。
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