地中海映画祭、何本見れるかなー。
2本目は『キャラメル』。
映画祭での上映はもう終わってしまったのですね、、
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灼熱の午後、シネマテークの冷房でようやく滝汗が止まったところで
オープニングのキャラメルどろろーん、でなんか気分的に暑くなる。
スイーツなお話に見せかけて、舞台はレバノンのエステサロン。
レバノンでは脱毛にキャラメルを使うそうです。
劇中にももちろん「世にも奇妙なキャラメル脱毛」のシーンが出てくる訳ですが
見てるだけで痛い…
キャラメル=「人生は甘くてほろ苦い」、ということらしいですが
最終的には痛みが残ると言うのか。。
ナディーン・ラバキーはこの作品の監督であり、主役のラヤールを演じてます。
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激動のレバノン、その背景は要所要所でわかるものの、描かれているのは不倫や同性愛、普遍的な女性の在り方。
宗教上の問題や、様々な人種・文化が混在しているけれど、そこをどこか面白おかしく、皮肉と悲壮感を交えながら描いている傑作。
登場する女性各人の物語がパラレルに動いて行くので、いくつもの短編を重ねた感じ。
全員主人公でも物語は成り立つ。
なかでも仕立て屋・ローズのストーリーは切なかったな…
ローズのエピソードは切ないけど、本当に痛いと思ったのはジャマル。
夫に捨てられ、腹いせにオーディション受けまくったり、更年期丸出しな感じの彼女。
いつまでも女であり続けたい気持ちはわからないでもないけれど、、
共感出来ない訳ではないけど、自分の行く末がジャマルだったら…と想像すると恐ろしくてしょーがない。
一番宗教色が出てるのがニスリン。
そこまでしないとだめなんですね、、、ポンピドゥー。。。
いろんな抑圧があっても、自由に逞しく生きてる女の讃歌。
人生って甘いようで大半がつらいこと。彼女たちの生き様、妙に勇気づけられます。
賛否は男女でかなり分かれると思うけどねー