アウンサンスーチーさんの半生を描いた映画『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』を観てきました。
リュック・ベッソン監督。
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伝記映画は兎角駆け足になりやすい、という印象を一気に覆す感動作。
政治的側面だけでなく家族愛を軸に描かれているので、
軟禁生活中のスーチーさんの苦悩が痛切に伝わって来た。
女性として、親として、自国を愛する人間として、強く逞しく困難に立ち向かうスーチーさん、
ミシェル・ヨーの熱演が素晴らしく、スーチーさんの生き方に改めて感銘を受けたのでした。
そして彼女を愛する夫・子供、国民…たくさんの愛に励まされ、
それが彼女の強い言動の源となっていたことにも感動。
普通のドキュメンタリーだけだと、ここまで感情を繊細に描く事ができないだろうから。
でも実際スーチーさんが「the lady」と呼ばれていた所以すら描かれてないので
歴史的背景を改めて認識した上で鑑賞した方がより作品理解も深まると思う。
ここ数年のジェーン・バーキンの働きかけもあって、
スーチーさんの背景を理解してきたけど…それでもまだまだ全然足りなかった。
どうせ脚色してる部分もあるんだろうと構えていたけど、
これでもだいぶ制限したんだろうね、現実はもっと想像を絶するくらい残酷なんでしょう。
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家族との再会・自由と引き合いに出されたのは、祖国追放。
非暴力で民主化された国を築くために働きかけている女性に対して、非情極まりない選択。
人命をあまりにも軽視した社会。無慈悲にも程がある。
目を背けてしまいたくなるようなシーンも多々あるけれど、
未だ終息しておらず現在進行形の問題。
非暴力であれど民主化には程遠い、嘘と隠蔽に固められたどこかの国も
対岸の火事と思わず、今一度この問題とともに自国のことを考えるべき。いやほんとに。
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エンドロールの注意書きには「安全上名前を出せない協力者にも感謝」と。
そんな危険な状況下、タイで極秘で撮影され
一部はGoogle Earthで調べて(!)CG化したというイマージュ…ベッソンすごいです。