ウディ・アレンの『ミッドナイト・イン・パリ』(Minuit à Paris)見てきました。
ポイント使用で六本木ヒルズで見たんだけど、全然観客入ってなかったよ…
2264/10689″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>
以下、ネタバレ含みますのでご容赦願います…
オープニング、めくるめく花の都・パリの映像。
エッフェル塔、セーヌ川、凱旋門、カフェ…
ああ、ガイジンが憧れるパリの街。
そしてわたしゃUGC Danton(Google地図)にマチューの『Tournée』のポスターがあったことを見逃さなかったのであります。
2264/10690″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>
雨の降るパリをこよなく愛する主人公ギル。
夢見る夢子ちゃん…いや夢男くん、金も地位も手に入れながらも、小説家を夢見て、周囲の反対があっても、芸術が尊重される街・パリに住むことに憧れるアメリカ人。
ワイン試飲会の後、ほろ酔い気分で散歩している最中に、プジョー型のタイムマシンで“Les Années folles”の1920年代にタイムスリップ!
と、なんとも心躍るアレンのおとぎ話。
(ちなみに毎晩minuitにタイムマシンが止まる場所は、パンテオン近くのPlace de l’Abbé-Basset(Google地図)とのこと。)
ヘミングウェイ、フィッツジェラルド夫妻、ジャン・コクトー、ダリ、コール・ポーター、ジョセフィン・ベイカー、ピカソ、マティス、ルイス・ブニュエル、マン・レイ…
次々と絶妙な間合いで登場する偉大な芸術家たち。(全員似てる??あ、マティスなんかは実際作中には出てこないけど!)
単なるモノマネオンパレードにあらず、ウィットに富んだ小ネタを挟み、面白おかしく、時にギルと同じく胸が張り裂けそうな感動を覚えつつ。
ブニュエルに『皆殺しの天使』のネタを提供するのがわざとらしくも一番笑えた!
ピカソの愛人・アドリアナ(どうやら架空の人物?)役はマリオン・コティヤール。
あばずれ感なし・実は暗い過去を持つ悲壮感漂う愛人…はまり役でした。
ギルとパリの街をデートするときの白×赤刺繍のワンピース、“前衛的”なドレス、と、衣装もかわいかった。
そんなアドリアナにギルは恋をし、一緒にロートレック、ゴーギャン、ドガが生きた19世紀末“ベルエポック”のパリにタイムスリップ。
2010年に生きるギルは1920年代に憧れ
1920年代に生きるアドリアナはベルエポックに憧れ
ベルエポックに生きる人々はルネッサンスに憧れる
それぞれが思う「黄金の時代」とは違うものであって、「ベルエポックに残りたい!」というアドリアナに反対するギルは既に「今、生きている時代」を大切にすることに気づくのですね。
ほう。
そしてラストは、うむ。。。
もうちょっと長くしてひねっても良かった感はあるんだけど、
レア・セイドゥがやたらかわいいから(悶えすぎて、直視出来ずにのけぞってしまったほど!)、いい!!
「パリは移動祝祭日」というヘミングウェイの言葉通り、若かりし日にパリで過ごした日々(と言っても観光だけどな!)が、自分の人生をガラッと変え、そしてこれから先もずっとずっとついてくるんだろーなー、なんて、ふと思った帰り道。
ところで、
拝啓 ウディ・アレン様
カーラ・ブルーニさんの演技もネタとして受け止めるべきだったのでしょうか。
2264/10691″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>
明日、観に行くはずでしたが、ちょっと予定が狂い、明後日か来週に・・・。
いや~、楽しみですわ♪
>みゅげ様
私たちガイジンが愛すべきパリが描かれていつ、とても楽しめる作品でしたよ{CARR_EMO_461}
住んでいる人たちにはどう映ったのやら…{CARR_EMO_334}
是非映画館でご堪能くださいませ{CARR_EMO_330}
今日、六本木TOHOで観てきました。
今日は、7割以上くらい埋まってましたよ。
人はいつも過去に憧れ 思いを馳せるけれども、今を大切に生きるしかない。
という、懐古趣味の自分も常々考えることがポップに描かれていて楽しかったですが
のん様のおっしゃる通り、もうひとひねり欲しかったです。
それか、もう少しダレるようなところがあった方が良かった気がします。
小気味良すぎるといいますか。
旅行記、楽しく拝見させていただいています。
のん様の筆致のポップさが好きです。ほんとに楽しく読めます。
>テネシアン様
あら7割も{CARR_EMO_515}
最終回だったので人が少なかったのかしら…{CARR_EMO_334}
昔は良かった、と思うのは万人がそうかもしれませんが、特にアレンはその思いをギルに自身を重ねて作っているのかしら、とも思いました。
思いが強すぎてだらける時間が設けられなかったのかもしれませんね…
旅行記、ご高覧いただきありがとうございます{CARR_EMO_330}
「すごい」「美味しい」しか形容詞のパターンがないようにみえる稚拙なもので恐縮なのですが…{CARR_EMO_334}嬉しいお言葉ありがとうございます{CARR_EMO_515}
そういえば「皆殺しの天使」だって すぐわかるの凄いですね。流石です。
62年の作品だそうですが、1920年代からって
ちょっとネタを保留しすぎですよ、ブニュエル。
60歳超えて、急に思い出したんですね。
>テネシアン様
ちょっと前に再鑑賞したばかりだったのでわかったんですけどね{CARR_EMO_396}
見てない人には何のこっちゃ、ってシーンですけど、実は自分が気づいていないだけで、そういう小ネタがいっぱい隠されていたのかも…{CARR_EMO_334}