『今宵、212号室で』Chambre 212

東京は毎日コロナ感染者が100人超え。
7月に入ってからもまだ在宅勤務は続いているので、ちょっと外に出るのもかなりビクビクしています。

先週末はクリストフ・オノレの最新作『今宵、212号室で』を観てきました。

日曜日の午後、Bunkamuraル・シネマの観客は10人ほどでしたでしょうか…
(バーカウンターは営業していませんでした。)

上映の合間にはスタッフの方が座席を丁寧にアルコール消毒されていて、検温もモニターに顔を映すと自動的に体温が表示される最先端のものを導入されていました。
ここまで徹底されているので、すごく安心して鑑賞できました。

ある日、マリアの浮気が夫のリシャールにばれてしまった。
マリアはアパルトマンの真向かいにあるホテルに宿泊することにした。
そんなマリアのもとに、20年前の姿をしたリシャールが現れる…
という、ユニークなストーリー。

現実と妄想が絶妙な具合で交錯するのが最高に面白かった!
キアラとバンジャマン・ビオレを共演させるキャスティングも最高ではないですか!!
(ブノワ・ポールヴールドも決して嫌いではないけど、やっぱりこの二人は最高にお似合いのカップルだと思います)
25年前のバンジャマンをヴァンサン・ラコストが演じるっていうのもまた素敵。
バンジャマンの元カノ役は、Netflix『エージェント物語』のアンドレア(カミーユ・コッタン)!

Copyright Memento Films

バンジャマンのセリフで「ウィルスでも殺すのか?」みたいな感じのがあったんですが…フランスで2019年10月公開なので、コロナのだいぶ前に作られた作品なのに、室内劇ということもありなんだか妙にconfinementの状況とかぶるような感じもしました。

かっこいいはずのバンジャマンが、小汚い部屋着で、中年太りで…って絵面も笑えてきちゃって。

中年男女の恋模様を描いているのにかわいくてファンタジックで楽しかった!
こういう軽快さがすごく好き。
アラン・レネのコメディ・ミュージカル観た後の感じになんとなく似ていたような気がします…!

今月はアンスティチュでもクリストフ・オノレ特集があるので観に行こうと思います。

https://www.institutfrancais.jp/tokyo/agenda/cinema20200711/