先日書いた記事「Imparfait 半過去の conjugaison」、たくさんのアクセスをいただいております!ありがとうございます!
文法を基礎から学び直していて、毎日毎日発見や驚きがたくさんあります。
と同時に、自分が今までどれだけ幼稚なフランス語を話していたのだろう…と、反省する日々でもあります。
ほんとこのレベルでよくDELF B2受かったな、と思います。
・単純未来より近接未来使ったほうが簡単
・Il faut que だと接続法になるから、動詞devoirで済ます
・「考える」の表現は「je pense」がほとんど
・「il y a〜」を異常によく使う
…ほんとだめじゃん、私(涙)
文法をおさらいすることで、フランス語を学ぶ楽しさを新たに感じています。
私は「理数系が得意」というよりは「国語が苦手」という理由で理系の道を選んだ人間ですので、そもそも言語を学ぶことが苦手です。
でも文法がしっかりできていれば、仏作文も数式に当てはめたりする感覚と同じことにも気づきました。
プログラミングして思い通りに動作したときや、パズルがうまく組み合わさった時の快感と似ている気がします。
特にフランス語は例外というものは少ない言語なので、ほんと文法でちゃんと基礎固めして、あとは語彙力という装飾品を積み重ねるように身につけていけば、自分の思い描く「フランス語マスター」への道もそう遠くないんじゃないかって気すらしてきました。(もちろんまだまだだけども)
まあ確かに、お家を作るのだって同じですよね。
基礎工事して、しっかりした柱を作るところから始めますものね。
語彙力はあるに越したことないけど、「今は不要不急なインテリア」的な存在の語彙だってあると思うんです。
でもやっぱり文法という基礎がなければ、お家を建てることができません。
「文法は一生ものだから」
と、フランス語の先生に言われました。
今はめちゃくちゃその言葉が響いています。
この記事では、今週で一番の気づきだった「倒置」の表現について書こうと思います。
フランス語の先生曰く、そもそもフランス人って
名詞で始まって、名詞で終わる
という形が一番美しいという概念があるそうです。
確かに
S(主語)+ V(動詞) + O(目的語)
という形からしても、その理論は納得です。
関係代名詞の練習のときに、「倒置」のわかりやすい例がありました。
例文1 「Gérard」と「porte」が倒置されています。
Le costume que porte Gérard est horrible.
例文2 「mes réflexions」と「m’ont l’amenée」が倒置されています。
Je vous proposerai demain la solution à laquelle m’ont l’amenée mes réflexions.
例文3 これは倒置は発生していません。
Le pull que vous portez est en laine ou en coton?
例文4 「mes enfants」と「aiment」が倒置されています。
Les plats que aiment mes enfants sont toujours les plus mauvais pour la santé.
なぜでしょう??
V(動詞)+ S(主語)の倒置だと、疑問形になるっていうのは初期の初期のそのまた初期の頃に習う文法です。
V(動詞)+ S(主語)の場合、「S(主語)」が代名詞(je, tu, il, elle, on, nous, vous, ils, elles)であると、疑問形に聞こえてしまいます。
イコール
V(動詞)+ S(主語)の場合、「S(主語)」が代名詞以外のものであれば、倒置したとて疑問形には聞こえないわけです。
例えば、
Est-Noriko japonaise?
ていう文章はフランス語文法的にありえません。
Noriko, est-elle japonaise?
となるはずです。
だから代名詞以外を倒置しても、疑問形には聞こえないのです。
さらに、例文1で倒置をしなかった場合
Le costume que Gérard porte est horrible.
となるわけですが、これだと「porte」と「est」と、動詞が二つ重なり聞こえが悪くなるのだそう。
Le costume que porte Gérard est horrible.
と倒置することで、文章の締まりが良くなる、という構成があるのです
「え、じゃあ例文3は Le pull que vous portez est en laine ou en coton? で、動詞が二つ重なってるから不正解じゃない?」
て思うかもですが、「vous」が代名詞なので倒置したら疑問形に聞こえてしまうので、このままで大丈夫なのです。
「へー」ボタン、5万回押したい(表現が古いでしょうか…)気持ちになりますよね。。。。
長文でも結構この形式が出てきていて、そのたびにつまずいていました。
この倒置をすることで、関係代名詞の中身が
「名詞で始まり名詞で終わる」
ってことが可能になるわけですね。納得です。
「そんなことも知らなかったのー?」と思われるかたもいらっしゃるかもしれませんが、ええ、存じ上げませんでした。
なので基礎からやり直しています。
今はとっても苦しいけど、絶対に絶対にフランス語maîtriserしてやるんだもの!!