本当に目まぐるしかった10月…
東京国際映画祭のチケットとっていた作品も全然観に行けず、昨日やっと1本目を観に行くことができました。
なんとコンペティション部門最後の上映!『ブラ物語』。
矢田部さんがブログでおすすめしなければスルーしていたかもしれない作品なんですが、なななんと、この作品の上映にあわせて出演しているドニ・ラヴァンも来日するとのことで、意気揚々と六本木へと向かったのです。
電車に引っかかったブラジャーの持ち主を探す物語。90分間、一切セリフなし。
運転手のおじさんが、無言でブラジャーの持ち主探しの旅へ…という字面だけでいうと紙一重な感じだけれどもファンタジックで面白かった。
普通なら見知らぬおじさんが訪ねてきて鞄からブラ出されたら警察沙汰でしょうけど、なぜかこの作品に出てくる女性たちはこぞってそのブラに魅了され身につけるの。
『シンデレラ』の“ガラスの靴”、『ロバと王女』の“指輪”、それがこの作品では“ブラジャー”なわけで。
そのシチュエーションだけでももうメシウマなんですが、アゼルバイジャンやジョージアの壮大な構図と、かわいらしいノスタルジックで非現実的な住宅街、そして愛すべき登場人物たち。
カウリスマキの静けさとクストリッツァの賑やかさ、両方の世界観をいい感じにミックスしたような作風で、上映開始数分でこの作品に恋してしまったのでした。
監督の前作『世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方』や『ツバル』などは日本公開されているけど、この作品はまだ配給が決まっていないようですので…また映画館でブラ鑑賞したい所存です。
美しいラストシーンに至るまでの90分を、是非映画館でまた体験したい!
世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方 [DVD]
Q&Aは、監督、ドニ・ラヴァン、そして美しい女優さん5名が登壇!
最後の質問で通訳さんが訳している間に、自分たちの記念撮影を始めてしまったり
正面向いてのフォトセッションでは、
「これ邪魔」と、自らの作品のポスターをポイッと投げ捨てる監督…
作品同様、自由で楽しい感じで、みんな仲良さそうで、見ていてほっこりしました。
そしてそしてサイン会!
じゅんさんからいただいた写真、「C’est moi!」とおどけるドニがかわいすぎた。
この写真のビノシュに鼻毛書こうとしたり、ほんと小学生のようなはしゃぎようでかわいいおじいちゃん。
前回は舞台で来日したドニ、あのときは舞台で使用した枕にサインしてもらったんだった…
⇒ドニ・ラヴァン 舞台『眠りのすべて』
今回はちゃんと!ポン=ヌフに!!