ワイン博物館 Cité du Vin シテ・デュ・ヴァン はアミューズメントパークだった件

ワイン博物館「La Cité du Vin」(ラ・シテ・デュ・ヴァン)、いよいよ内部に潜入です。
ファサードの奇抜なかたちは、ワインのデキャンタをイメージしているのだとか。ほおー。

こういうやつということね。

入場料は20ユーロ。ワインの試飲一杯込の値段です。

常設展以外にも、特別展示や、ワインにまつわる映画の上映や演劇、予約制でワークショップもあります。

特別展示は、ジョージア(グルジア)ワインでした。
(展示もずーっと「グルジア」と読んでいましたが、日本語表記は「ジョージア」に変更になったようですね)

今年初めに代々木上原の「Gris」(グリ)のペアリングでいただいてから、なんだか気になっていたのです。ジョージアワイン。
実はフランスよりもワインの歴史としては長~く、世界最古のワイン生産地で、「ワイン発祥の地」とも言われているようです。
エジプトに渡り、クレオパトラも飲んだことから「クレオパトラの涙」と呼ばれるようになったのも、ジョージアワイン。
壺を地中に埋める、というなんとも不思議な製法なんですが、この製法は2013年に世界遺産登録されたのだとか。
(和食が登録されたタイミングと同じだったようで・・・)

ここでは試飲はありません。歴史と製法を学ぶだけです。
だいぶ「クセがすごい!」(千鳥のノブ風)ワインだった記憶があって、amazonで調べてみたのですが。。。

ボトルのクセがすごい
(しかも高くはない)

グルジアワイン サペラヴィ 陶器ボトル入り 750ml※12本まで1個口で発送可能※お届けするワインのヴィンテージが画像と異なる場合がございます。※ヴィンテージについては、ご注文前にお問い合わせ下さい。

「一日いても時間が足りない」なんて噂を聞いていたので、ワークショップ等はノーチェック。
今度日帰りじゃない時にチェックしてみようっと。

さてさて、メインの展示(常設)の入り口では、まずiPhoneチックなオーディオガイド「トラベル・コンパニオン」を渡されます。
受付のかわいい子に「ジャパニーズ?」と聞かれたので、うれしくなった。
20か国語以上も対応しているらしい。ごいすー。
ガイドのヘッドフォンは耳から少し浮いたかたちに作られているのですが、家族や友人などの同伴者とお話しができるように、との心遣いから。

こちらのオーディオガイドを、展示内の各所に設けられたスポットにかざすと、日本語の解説が流れ始めるのです。
最初勝手がわからずあたふた。。。(いやこれでも一応IT関連のお仕事しているのだが)
でも1分後には慣れた。機械苦手な人でも全然問題なく使えるレベル。

静止している展示でも、オーディオガイドをかざすと、解説とともに動き出すという、なんともハイテクな博物館!!

ワインの歴史、世界各地のテロワール、生産者の想い―最新技術を駆使した展示の数々から、様々な角度でワインを学び、感じることができます。
ひとつひとつの展示を丁寧に聞いていたらほんと1日では足りないわ。
後で調べたんですが、このオーディオガイド、全部聞いたら10時間以上もあるんですって!ひい!!
デバッガー何日徹夜したんだろう・・・
いや徹夜してまで働かない国だろうから、いったいどれくらいの開発・検証期間が・・・
(職業病)
20ユーロって最初「高いな!」って思ったけど、いやいや、これだけのシステム、回収するまでに相当かかりそうだけども。

ワインの香料を嗅ぎ当てるクイズだったり
(レモンや煙とか焼き菓子とかはまだわかるけど、鉛筆の削りかすとかあった…なんとなくわかる、たまに感じるその香り)

船に乗って旅に出たりするスペースもあって、お子様連れも多く(大人もゲーム感覚で楽しめる)、博物館、というよりはアミューズメントパークの感覚で時間が過ぎていく。

ただ、子供には見せられないコーナーもあった。

「ワインと性欲」という。。。。

ボリス・ヴィアンが流れていたので吸い込まれるように入って行ったらこのコーナーだった。
みんなが見上げている天井には、「え、ワイン関係ある??」て官能的な絵がぐるぐるぐるぐる…
だけどここで心地よくなってちょっと居眠りしてしまった。
デジュネのワインも、疲れもあっただろうけども、一人旅、危険だ。。。

この隠し窓の先には…ああ!(掲載不可)

最後に9階の「Belvédère」(ベルヴェデール)へとのぼり、ボルドーを一望しながらワインの試飲。
展望レストランもいいけど、こっちの方が1フロア高い分、景色がいいように思います。

天井がワインボトルできれい。

試飲できるワインの選択肢も20種類とかなり多いです。
一口ずつ試したいけど、もちろんそんな欲求はかないません。
エチケットを見ながら悩みに悩みぬいた結果、

ガイヤック!

試飲といえども、普通に一杯。

一階にはワインショップも。
こちらに並ぶワイン、なんと10,000本以上!!
(なぜ買わなかったんだろうか…この旅の後悔・その1)

ミュージアムショップも覗いてみました。
お値段がかわいければスノードームも買ったんだけどなあ。。。

なんだかんだで閉館時間過ぎていた。
結構すっ飛ばしすっ飛ばし(途中居眠り挟む)だったけど、それでも3時間。
楽しかったなあ!!

ボルドー ワイン博物館 La Cité du Vin ラ・シテ・デュ・ヴァン
http://www.laciteduvin.com/
134-150 Quai de Bacalan / 1, esplanade de Pontac 33300 Bordeaux
開館時間
平日  10:00 – 18:00
土日祝  10:00 – 19:00