「愛を綴る女」 「あさがくるまえに」「ジュリーと恋と靴工場」「ロスト・イン・パリ」

先月くらいから全然見た映画の感想が追い付いてない。。。
備忘録程度ではありますが、まとめてあげていきます。

まずフランス映画編。
それぞれネタバレ若干含みますので、これから鑑賞のかたはスルーしてください


「愛を綴る女」(Mal des pierres)

フランス映画祭2017 上映作品。
今年の映画祭はほぼ忌引(?)だったもので、劇場公開後に初鑑賞。

今日、さっき見てきたばかり。
原題は、直訳で「結石」。。。直訳じゃなくて、よかったね

4355/23137″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>

言葉を失いました。
とにかくマリコがすごい。熱演、なんて一言じゃ片付けられない。
マリコにキャスティングするために5年も待った、っていうのもすごく納得。

「無」から「狂」「熱」「静」「動」すべてが完璧。
そのふり幅が半端じゃない。

20歳から40歳までを演じてるんだけど、20代のときはかなり幼く見えた。
特殊メイクなわけでもないのに。
それがまたマリコのすごいところだ。終始圧巻。

4355/23138″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>

ルイ・ガレルも、すごくよかった。

4355/23139″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>

ラストでは号泣してしまった。
途中から予測はできたラストだったんだけど、マリコがとにかくすごくて。

ちなみにGoogle翻訳だと「石の邪悪」。。。

4355/23136″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>


「あさがくるまえに」(Réparer Les Vivants)

4355/23140″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>

これから幾度となく迎えられると思っていた幸せな日々に突然終止符を打たれる17歳の青年。家族、恋人。
脳死と判断された彼の心臓は、明日の死を覚悟している女性のもとへ。

死の恐怖、生きることの素晴らしさ。
一瞬一瞬が静かに、様々な感情を丁寧に描いていて、気づくと涙が溢れ出てしまってた。
(手術シーンはほとんど目を瞑ってしまったけど…)
母親役のエマニュエル・セニエがよかった。
きっと最後に息子にかけた言葉も覚えていないくらいなんだろうけど、
受け入れ難い現実を目の当たりにしたときの涙って、あれなんだろうな。
グザヴィエ・ドラン作品でおなじみのアンヌ・ドルヴァルもよかったなあ…

思い出すだけで胸が熱くなる。
今年のマイベスト3ランクイン確定。


「ジュリーと恋と靴工場」(Sur quel pied danser)

めでたく当選したので試写で鑑賞。
「EDEN」のあの野暮ったくて超絶美人じゃない(褒めてるんです)女の子、ポーリーヌ・エチエンヌ主演のミュージカル映画。
ポーリーヌちゃんは諏訪敦彦監督の「ライオンは今夜死ぬ」(J.P.レオー様出演!)にも出てるようですね。

4355/23141″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>

期待値あげすぎた(涙)

ミュージカル映画っていうとドゥミ×ルグランのシェルブールやロシュフォール、
最近だと「ラ・ラ・ランド」とか、あと音楽映画だと最近の「ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール」「ベイビー・ドライバー」みたく
見終わった後に、口ずさみたくなったりスキップしたくなるくらいの記憶に残る曲がなかったんです。

フランスの就職難っていう背景をもっと皮肉ってくれるのかと思いきやそうでもないし
主人公も「正社員になれるのならどこでもいいのー!」からのー、ラストとか、意志がブレブレで。

見る前は「これ絶対見終わった後にレペットの赤い靴ほしくなるわ―!」
なんて思っていたけど、「いいや…節約節約」くらいにまでトーンダウン。

いや、かわいいことはかわいいし、上映時間も84分でいい感じなんだけどなー。
あー、期待しすぎてしまった、それに尽きます。


「ロスト・イン・パリ」(Paris pieds nus)

フランス旅行に行く前の予行練習!パリの景色をスクリーンで!!

4355/23142″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>

「アイスバーグ!」や「ルンバ!」のアベル&ゴードンが監督。
まあ予想はしてたけど、やりすぎ笑
とは言えここまで振り切ってると逆に軽快で楽しめました。

これがエマニュエル・リヴァさんの遺作となってしまった…
と悲しむ余韻もなく、それはそれでよかったのかなー、と。
(「愛、アムール」が最後の作品だったら本当に悲しすぎるし)
ダンスもして、恋もして、楽しく演じられていたようだし。

でもこの映画見たから、セーヌ川の上を渡るとき、落ちてしまわないかといちいち超怖かったわー!


そしてこれから見る映画リスト

プラネタリウム(公開中)
エタニティ 永遠の花たちへ(公開中)
静かなふたり(10月14日~)
(チェック)ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ(10月14日~)
婚約者の友人(10月21日~)
猫が教えてくれたこと(11月18日~)

週末から来週は恵比寿へ通う
ベルサイユのばら
ロシュフォールの恋人たち
シェルブールの雨傘
ロバと王女

恵比寿ガーデンシネマでは、東京国際映画祭と日程まるかぶりですが、
エリック・ロメール監督特集上映「ロメールと女たち 四季篇」
が再び!(六本木~恵比寿なら、日比谷線ですぐだ!頑張ってみるか)

そして東京国際映画祭では
イスマエルの亡霊たち (抽選外れた!涙)
マリリンヌ
スパーリング・パートナー
エンドレス・ポエトリー (公開決まってるけど)
ガーディアンズ
レット・ザ・サンシャイン・イン

うおお。書き出したらとんでもなかった。
今月末はBECKもコーネリアスもライブ行くし、野球のCSファイナルもあるし、完全に体が足りない。
コピーロボット…