『her/世界でひとつの彼女』

週末にスパイク・ジョーンズの『her/世界でひとつの彼女』観てきました。

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離婚調停中の男・セオドアが、人工知能型OS・サマンサと恋愛すると言うお話。
セオドアはホアキン・フェニックス、サマンサはスカーレット・ヨハンソンと豪華キャストながら
スカヨハはOSゆえ声のみの出演と言う、なんとも贅沢過ぎる使い方。

時代背景は「そう遠くはない未来」。
携帯電話が出始めた頃はスマホの存在なんて想像もできなかったけど
今と比較するとそれくらい?進化した世界かな。

と言っても、携帯を胸ポケットのちょうどいい位置に入れるために安全ピン使ったり
元妻との想い出シーンで三角ポールかぶったり(キュンと来た)
紙の出版社がまだ残っていたり、
アナログなとこがいーっぱいあるのでSFっぽくない。だからいい。

そもそもOSとの疑似恋愛なんてありえねーだろーって思ってて
スパイク・ジョーンズの映像体験だけするつもりで挑んで見たのに
いい意味で裏切られました。

「言葉」の持つ魔力ってすごいな、と。
対象が人でなくても、「好き」になる気持ちってすごいな、と。

まだネットもメールもなかった時代、
文通っていう手段でこんな風に恋をしていた人がいっぱいいただろうな。

セオドアの職業は手紙の代筆屋だしね。
言葉でなら誰でも落とせる(はず)なのに、妻ひとり幸せにしてあげられずに別居中。
長い時間彼女を思い続けていたセオドアは、その関係に終止符を打とうとしても、なかなか打てない。
心にぽっかり開いた穴を埋めてくれたのがサマンサの「存在」。
「言葉」だけで、もうセオドアにとってサマンサはいなくてはいけない存在になってしまったのね。
肉体がなくても、言葉を交わすだけでも、空虚感はこの作品にはまったくなかった。

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オチは残酷だった…

途中のシーンのルーニー・マーラの髪型が超絶に好みでした。
真似したい…(髪質的に、まあ無理だけど)

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