「予告編で学ぶフランス語・”大統領の料理人”」のつづき。
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まず予告編を、どうぞ。
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9. オルタンス
…deux petits pâtés de foie gras …j’emmerde la diététicienne.
予告編では
フォアグラを外す?それでもフランス人!?
直訳すると
フォアグラのパテ二枚…栄養士にはうんざりよ
えーっと、だいぶ違うんですけど、この前後に物語がありまして…
ちなみに台詞がだいぶ省略されているんですが、
Alors moi, je vais ouvrir deux petits pâtés de foie gras pour aller avec les huîtres, comme à Arcachon …et j’emmerde la diététicienne.
牡蠣によく合うフォアグラのパテをあけるわ。アルカション風にね。
ああもう(ダイエット前提の)栄養士にはうんざりだわー。
てな感じです。
アルカションでは生牡蠣をフォアグラのパテといただきます。
贅沢ですねえ…
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10. オルタンス
Si vous ne m’aimez pas, je ne vous aime pas non plus.
予告編では
あなたたちの言う一流って、こんなことなの?
直訳すると
もしあなたが私を嫌いなら、私だってあなたのこと嫌いだわ
直訳とだいぶ違います…
まあこれも話の前後を要約してる感じですので、、、
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11. オルタンス
…je ne sais pas encore.
予告編では
見てなさいよ
直訳すると
まだわかりません
これはどのシーンかパッと見つけられなかったけど…まあ直訳とは違います。
挑発的なオルタンスの表情を予告編で使いたかったんだろうなー、と。
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12. 大統領
J’ai besoin de retrouver le goût des choses.
予告編では
凝ったものでなくていいんだ
直訳すると
素材そのものの味を味わいたい
…って直訳あってるかな?
とにかくシンプルイズベストだった大統領、「凝ったものでなくていいんだ」って話。
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13. オルタンス
…vous savez, Nicolas, un cuisinier, ce …Un cuisinier, c’est un artiste…
予告編では
皆の”美味しい”記憶を引き出してみせる
直訳すると
いい、ニコラ、料理人はアーティストなの。
これもだいぶ違いますが、省略しないと
Mais vous savez, Nicolas, un cuisinier, ce n’est pas un chef comptable. Un cuisinier, c’est un artiste
qui peut faire des merveilles avec simple asperge d’Argenteuil, un petit oignon de Paimpol… un trait de vinaigre de Modène.
Argenteuil⇒アルジャントゥイユ(パリの北西の街)
Paimpol⇒パンポール(フランス北西の街)
Modène⇒モデナ(イタリアの県)
料理人は、シンプルな素材を使って素晴らしい料理を作るアーティストなのよ、ってところでしょうか。
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14. 大統領
L’adversité … C’est un piment.
予告編では
明日は何をいただけるのかな?
直訳すると
逆境は刺激だ
…これも途中省略してるのですが
L’adversité : personnellement, c’est l’adversité qui me tient encore debout. C’est un piment.
逆境はね、個人的には逆境があるから立っていられるんだ。発奮の材料だ。
立っていられる⇒やっていける って訳した方がしっくりくる?
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最後のオルタンスの台詞のフランス語が授業で習ったテキストの中から見つけられなかったので、
後日追記します
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今回改めて予告編だけをじっくりフランス語と照らし合わせてみたけど、
こんなにも違うものなのかと。。。
なのでもう「なんか聞き取れたのと違う訳が出てる…」なんて落ち込むことはしなくて済みそう☆
ずいぶんと違うんですね。
って、その前に私は全然聞き取れません(涙)
フランス在住の方が、長い文章の方が意味が分かり、
短い文章だと知らない単語の意味の推測ができないから逆に難しい、
語彙力が試されるとおっしゃっていました。
のんさんの訳と分析を拝読して、予告編を翻訳されている方は、意外と労力をかけているのだろう、字幕と台詞が違うなんて言っちゃ悪いのかもと改心しましたよ…。
段々と公開が近づいてきましたね!!
最近アプリでフランス語の音声を真似したりしてるんですが(笑)、難しいです(。-∀-)
今の生活に区切りがつけば本格的に勉強しようと考えています!
昨日、熱波を観てきました!
最初の15分は好きでしたが、最終的に僕の好みではなかったようです…。
ご年配の方が多かったので映画館の雰囲気は最高でした(^-^)
>Kaoluluさん
そう、ほんとに産みの苦しみじゃないけど、予告作る苦労を知ったと言うか…
歌を作るのも、曲が先で歌詞が後、ってことがありますよね。それに似た感じなのかな?って思いました。
映像繋ぎ合わせた、じゃあ翻訳して、みたいな感じで翻訳者に渡したのかなーなんて勝手に想像してみたり。
予告編見る目が変わります、ほんと。
(いや私も全然聞き取れないですけどね…)
>まさC様
ほんとフランス語は難しいです…
でも生涯続けられる趣味があるのはいいことですし、まず何より楽しいので♪私もゆっくりちゃんと勉強したいです!
熱波、見ましたー。
私は好きでした!あ、ちゃんと感想書かない間に月日が流れていく…記憶も薄れてしまう…(´Д` )
大統領の料理人、予告の切れの良い台詞に惹かれて、
レンタルビデオ屋さんに直行したわけですが……。
視聴後、「あれ、予告の台詞はどこ?」といった混乱状態に。
ネットで格闘すること1時間、この記事にたどり着きました。
DVD本編では、直訳だったのですね…。うん、この台詞は確かにあった。
作品自体は楽しめましたが、個人的には予告の訳の方が良かったです。
ともかく、この記事に出会えた事に感謝を。
>無銘さま
拙ブログにお越しいただきありがとうございます!
予告は、映画観客数に繋がりますものね。
直訳そのままでも、映画の中の台詞そのままでもダメ。
今回勉強することで、自分自身も予告を作ることの難しさを改めて感じました。