『クロワッサンで朝食を』Une Estonienne à Paris

平日でも1000人、満席回続出、
劇場での同一作品動員数を更新したという『クロワッサンで朝食を』。

周囲で見た人の評判があまりよくなかったのと
立ち見までしたくないし、で行くのを躊躇ってたんですが
たまたま時間が合ったので観てきました。やっぱり満席!!

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ジャンヌ・モロ―が…

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「ジャンヌ・モロー自身の生き様を惜しみなく注ぎこんだ圧巻の演技で、観る者すべてを魅了する」
という公式サイト、
予告編では「神々しい」とかコメントがありますが、
なんか勿体ない感じがしたんだよな…

体中しわしわ、お腹の出方が尋常でなく、
私服のシャネルはじゃらじゃらパールネックレスで台無しだし
演技にだけ注目するには、阻害要素が多すぎたかな。
劇場のどこかでイビキが聞こえる…と思ったらモロー様の鼻息だったり、
残酷な現実をまざまざと見せつけられたよう。

「死」に関して辛辣な台詞がさりげなく交わされるし
この作品のテーマは「老い」や「死」のようにも思われますが
原題の「Une Estonienne à Paris」(パリのエストニア人)、監督がエストニア人、ということからも
移民ということが一番のテーマなんでしょう。
天涯孤独、同郷の人とも20年も会わず。
男性との関係には飢えていなかったけど、生涯愛した人は二人だけ。
家政婦アンヌにはツンデレ。9割ツンだけど、残りの1割が本性なんだろうけど…
ああ切ない。やっぱり可哀想モロー様。

でも実際移民問題が重視されているかと言えばそうではなく。
もう少し深く掘り下げてもよかったのではないかなー、と。

それにしてもアンヌ役のライネ・マギの変貌っぷりには驚いた。
魔法をかけたのはパリなのか、それとも…

御々足がとても綺麗なマギ姉さん。この作品の主役は彼女だったんだろう。
次回はカウリスマキ作品でカティ・オウティネンと共演してほしいです。(超願望)

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「清川虹子に似てたわね」だの「京唄子みたいだったわ」だの「あんな意地悪ばあさんになりたくないわね」だの
好き勝手言ってる銀座マダムの会話が面白かったわ。
(一部ではミック・ジャガーとクリソツって話)

アンヌがパリに着いたときに流れていた曲は
ジョー・ダッサンの「Si tu t’appelles mélancolie」。
これいい曲ですよね☆

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