5月の後 Après Mai

TIFFにてアサイヤスの新作5月の後(Après mai)を鑑賞。

5月革命後の、パリ郊外の若者たち。
暴動、煙草の煙が充満する教室、ぎこちないセックス、ドラッグ…
やってる本人たちは一所懸命なのに、虚しさが全面に伝わってくる。

前作『カルロス』パブリックエネミーと比較したらそれはもう子供の飯事にしか見えないんだけど、なんだろう、この切ない感じは。
眩しくも、煙草の煙と言うフィルターを通しているような靄がかかった柔らかい光、
受け入れたくない周囲の変化、思い通りに進まない現実…

アサイヤス自身の記憶が基になってるらしいけど
(allocineの解説に『冷たい水』の延長線にある作品、とありました)
輝く思い出ともどかしさとが絶妙にメランジェしてて、

青春って、青春って!と思わず爆走したくなるくらい。
(所詮自分の青春時代ってパッと田んぼの畦道しか思い出せないですけど)
ソフト・マシーンにニック・ドレイク…音楽も素晴らしいし
ヒッピーでレトロな衣装もよかった!

アサイヤス自伝的著書も出てました…買っときゃよかった。

そして主演のクレモン・メタイェル君がかわいくてねえ…(ため息)

でもおっさん目線を持つノリコさん、女の子たちに夢中☆

相手の女の子は、ミア・ハンセン=ラヴ『グッバイ マイ ファースト ラヴ』(Un amour de jeunesse)
でも主演だったローラ・クレトン。

ミアちゃんとアサイヤス、二人に見初められてるだけあって、いいよねー。
物悲しげな瞳、ちょっと下がり目の口角、実際にクラスにいそうな親近感。

そして元カノ役のキャロル・コームスが、非現実でとにかく高嶺の花っぷりが素晴らしい!
乳房の形こそちょっと残念ではあったけど、妖精のような白いワンピースで登場しておきながら、そのビジュアルとのギャップが激しいアナ・ムグラリス級の低音ハスキーボイスがゾクゾクする。

カンヌではこんなキャラを見せていたそうですが…うー

『5月の後』はTIFFで28日にもう一回上映あります!
前売りは既に完売していますが、当日券もありますので、ご都合よろしければ是非~!!

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