エルメス製作のドキュメンタリー映画『ハート&クラフト』(Les Mains d’Hermès)

去年メゾンエルメスでの上映を逃してしまったエルメス製作のドキュメンタリー映画『ハート&クラフト』(Les Mains d’Hermès)。
本日からオーディトリウム渋谷にて2週間限定で上映ので、ようやく観ることができました。

2270/10789″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>

肌の色も、育った環境も、生まれた国も異なる、ベテランから研修生までのアルティザン(職人)たち。
彼らから語られる言葉は誇りと情熱に満ち溢れていた。
各々の仕事に確固たる自信を持つ姿に圧倒させられる。

何十年も勤めたアルティザンは
「朝起きるのはつらいけど、仕事はとても楽しい。
毎日勉強だ。今もまだ覚えることがたくさんある。」と。

失業率が高いフランス(それもパリではない地方)にいながら
パン屋からエルメスの工房への転職に成功した女性は
「天職を見つけた」と。

あるアルティザンは「“労働者”と呼ばれるのはいやだ。“職人”だから。」と。

59歳で転職して見習い中のアルティザンもいる。
ミャオ族で、外の世界を全く知らずに生きて来たアルティザンもいる。

彼らに共通することは、みな、この仕事に生き甲斐を感じているということ。
仕事をしているのが本当に楽しく、嬉しそうだった。
そして何度も何度も「魂」という言葉を口にする。
彼らの込めた魂が、世界のどこかの誰かの手に届くことを想い、アルティザンたちは仕事を進めて行く。

カレの下絵製作に2,000時間も要したり、鞄やクリスタルを作る様子など
エルメス工房の製作の過程を垣間みれたことも嬉しかったのだけれども、
彼らの言葉の奥深さに、「働くということ」について改めて考えさせられた気がする。

2270/10790″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>

メゾンエルメスでの上映って、すごく惹かれる作品はあるんだけど予約制ってことで気づいたときには満席なのよねー