『ミッドナイト・イン・パリ』(Minuit à Paris)

ウディ・アレンの『ミッドナイト・イン・パリ』(Minuit à Paris)見てきました。

ポイント使用で六本木ヒルズで見たんだけど、全然観客入ってなかったよ…

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以下、ネタバレ含みますのでご容赦願います…

オープニング、めくるめく花の都・パリの映像。
エッフェル塔、セーヌ川、凱旋門、カフェ…
ああ、ガイジンが憧れるパリの街。
そしてわたしゃUGC Danton(Google地図)にマチューの『Tournée』のポスターがあったことを見逃さなかったのであります。

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雨の降るパリをこよなく愛する主人公ギル。
夢見る夢子ちゃん…いや夢男くん、金も地位も手に入れながらも、小説家を夢見て、周囲の反対があっても、芸術が尊重される街・パリに住むことに憧れるアメリカ人。
ワイン試飲会の後、ほろ酔い気分で散歩している最中に、プジョー型のタイムマシンで“Les Années folles”の1920年代にタイムスリップ!

と、なんとも心躍るアレンのおとぎ話。

(ちなみに毎晩minuitにタイムマシンが止まる場所は、パンテオン近くのPlace de l’Abbé-Basset(Google地図)とのこと。)

ヘミングウェイ、フィッツジェラルド夫妻、ジャン・コクトー、ダリ、コール・ポーター、ジョセフィン・ベイカー、ピカソ、マティス、ルイス・ブニュエル、マン・レイ…
次々と絶妙な間合いで登場する偉大な芸術家たち。(全員似てる??あ、マティスなんかは実際作中には出てこないけど!)
単なるモノマネオンパレードにあらず、ウィットに富んだ小ネタを挟み、面白おかしく、時にギルと同じく胸が張り裂けそうな感動を覚えつつ。
ブニュエルに『皆殺しの天使』のネタを提供するのがわざとらしくも一番笑えた!

皆殺しの天使 [DVD]

ピカソの愛人・アドリアナ(どうやら架空の人物?)役はマリオン・コティヤール。
あばずれ感なし・実は暗い過去を持つ悲壮感漂う愛人…はまり役でした。

ギルとパリの街をデートするときの白×赤刺繍のワンピース、“前衛的”なドレス、と、衣装もかわいかった。
そんなアドリアナにギルは恋をし、一緒にロートレック、ゴーギャン、ドガが生きた19世紀末“ベルエポック”のパリにタイムスリップ。

2010年に生きるギルは1920年代に憧れ
1920年代に生きるアドリアナはベルエポックに憧れ
ベルエポックに生きる人々はルネッサンスに憧れる

それぞれが思う「黄金の時代」とは違うものであって、「ベルエポックに残りたい!」というアドリアナに反対するギルは既に「今、生きている時代」を大切にすることに気づくのですね。
ほう。
そしてラストは、うむ。。。

もうちょっと長くしてひねっても良かった感はあるんだけど、
レア・セイドゥがやたらかわいいから(悶えすぎて、直視出来ずにのけぞってしまったほど!)、いい!!

「パリは移動祝祭日」というヘミングウェイの言葉通り、若かりし日にパリで過ごした日々(と言っても観光だけどな!)が、自分の人生をガラッと変え、そしてこれから先もずっとずっとついてくるんだろーなー、なんて、ふと思った帰り道。

ところで、
拝啓 ウディ・アレン様

カーラ・ブルーニさんの演技もネタとして受け止めるべきだったのでしょうか。

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