7月30日(土)~僅か5週間の限定で新宿K’s cinemaにて公開される『ふたりのヌーヴェル・ヴァーグ』の試写会にお邪魔しました。
ヌーヴェル・ヴァーグ生誕50年記念作品
これは、世界を変えた男たちの軌跡
フランソワ・トリュフォーとジャン=リュック・ゴダール、
フランス映画を一変させ
映画史を塗り替えた男たちその波乱に満ちた友情を
現代の視点から一望するドキュメンタリー。
すべては、ここからはじまった。
ドキュメンタリーの枠を遥かに超越した作品!!
非常に貴重な記録映像の数々について、監督のエマニュエル・ローランは
「“本物の”記録的アーカイブの映像を使って愛情ある映像を作りたかったのです。
それらはGoogleでは見つけられないものです」
脚本のアントワーヌ・ド・ベック(元カイエ・デュ・シネマ編集長)は
「どんな記録文書や映像にも潜在的な意味と感性があるのです。
それらを編集し、解釈していくことで、その潜在性を観客に届け、本当の力を与えたいのです。」
と語る。
二人のシネフィルが創り出した至極のドキュメンタリーは、貴重な映像を散りばめた宝箱。
冒頭、いきなり『大人は判ってくれない』の「FIN」(完)で始まる。
なんともおかしな始まり方だけど、これが「La Nouvelle Vague Arrive!」の瞬間だもの。
そこから、「作品は犠牲の積み重ね」とトリュフォーが語るように
生み出す作品全てがヒットしたわけではないけれど、常にトップに君臨していた二人。
アンナ・カリーナ、アンヌ・ヴィアゼムスキー、 ベルナデット・ラフォン、ジャンヌ・モロー、イザベル・アジャーニ、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジーン・セバーグ…二人の作品を語る上で数々の美女はもちろんのこと、二人それぞれ(特にトリュフォー)の息子的存在であるジャン・ピエール・レオーについてのエピソードには、僅か97分のフィルムにも関わらず多くの時間を割かれていた。
レオ様のオーディション時の映像も。
実はこの映像、日仏での授業で先生が流してくれたのですが
早口で生意気なマセたガキそのもの。
先生が「緊張感を大人たちに気づかせないようにしてるんだよ。」と教えてくれたので、今回はそれをしかと確認。
1968年5月、5月革命。アンリ・ラングロワ(シネマテーク・フランセーズとミュゼ・デュ・シネマの創設者)の擁護活動からカンヌ映画祭の粉砕・中断。
この後、ゴダールとトリュフォーは別々の道を歩き始める――
(high fashion onlineのサイトに、山田宏一先生のいい写真が掲載されてますよー)
試写状はメインビジュアル。ゴダールとトリュフォーの初めての2ショット。
「すべては、ここからはじまった。」
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ただのドキュメンタリーならこんなに幸せな感動は得られなかった。
自分が今、歴史上の偉人と同じ時代を生きていることの喜びを噛み締める。
前売り券は限定ポスター付☆
(給料日後に買いに行こう・・・)
本作鑑賞前におさらいすべき作品
本当は全部…と言いたいところだけど、それはさすがに気力も体力も時間もない。
劇中で使われた作品の中から独断と偏見でチョイス。
(星の数:マスト度)
★★★★☆ トリュフォー『あこがれ』
★★★★★ ゴダール『男性・女性』
★★★★★ ゴダールetトリュフォー『水の話』
★★★☆ ゴダール『男の子の名はみなパトリックっていうのね』
★★★☆ ゴダール『シャルロットとジュール』
★★★★☆ ゴダール『勝手にしやがれ』
★★★ トリュフォー『ピアニストを撃て』
★★★★ トリュフォー『アメリカの夜』
本作をめぐる手紙のやりとりが、やがて二人を絶縁の道へと――
奇しくもその手紙はレオ様を介して交わされていたのだとか。
★★☆ リヴェット『修道女』
アンナ・カリーナ主演。
フランスで公開禁止処分を受け、ボールガールは資金難に。
★★☆ ゴダール『メイド・イン・USA』
そのボールガールを資金面で支援するために作られた作品。
★★ ベルイマン『不良少女モニカ』
人物リスト
未知との遭遇 のトリュフォー、ステキでした(笑)
みゅげ様
ふふ!!まさか出演作品を素敵だなんて!