ラ・ジュテ LA JETEE

こないだ日仏に行ったときに、図書館で
「あ、なんか映画観たい」
と思って久々に観た。

30分の映画だから…
と思って観たけど、やっぱりすげーパンチ食らった。

ラ・ジュテ

最初に観たのは大学生のときに、渋谷のどっかの映画館で。

メイドインフランスの映画は新旧問わずにひたすら観ていた時期だった。

HISTOIRE
第3次世界大戦後。廃墟と化したパリ。戦争を生き延びた勝者側の科学者たちは、“過去”と“未来”に救済を求めるため、捕虜を使って時間旅行を試みる。彼らはそこで少年時代の記憶に取り憑かれた男(ダヴォス・ハニッヒ)を選び出す。彼は少年時代、オルリー空港の送迎台で、凍った太陽とある女(エレーヌ・シャトラン)の記憶を心に焼き付けていた。注射で過去に送り込まれた男はあの送迎台の女と再会した。続いて未来に送り込まれた男は世界を救うエネルギーを持ち帰った。だが、男はそこでおのれの運命を知った。少年時代のあの日、送迎台でみた光景こそが、自分の運命の終着点だったのだ。

当時はゴダール、トリュフォー、ドゥミ、ルイ・マル、ロメール、リヴェット…とにかく知識もないくせに遮二無二観た。
フランス留学中は、ボキャブラリーもろくにないくせに3か月で百本以上観た。
『ゴダールの映画史』なんて1,000分の1くらいしか理解できないくせに、おっさんに混じって、なけなしのバイト代はたいて何回も観た。

ああ、すげーな
東京ってフランスに近いっ

上京して、フランスかぶれに拍車がかかっていたときだ

そんな時代に観た映画は、なんだかんだで結構覚えている。
昨日の晩御飯も覚えていないような
頭の中の消しゴムの働きが著しく激しい私が、だよ。

十代の記憶力って偉大だね。
あの頃に観ておいてよかった。

12モンキーズの原案となっている作品。

最初に観た時は、
もういきなり幼稚園児から大学生に飛び級しちゃったような気分ですよ。

「なんじゃこりゃー」
(松田優作)

そんな台詞をどんだけ叫んだか。

だって、今日日、平成ですよ。

58年の映画とは言え、静止画なんて。

雰囲気で言えば、
幼稚園のときに初めて絵本で泣いた「まよなかのびょういん」くらいの衝撃度か。

…だめだ。

今日も早い時間から飲んでるから、
もう何書いてるかわかんなくなってきた。
今の私、平成教育委員会の平山あやちゃんを崇めるレベルですよ。

10回以上観ているのにも関わらず、
トレトレアンテリジャンなヌーヴェルヴァーグの世界を語るには
まだまだ100年早い私でした。