今年のフランス映画祭でも話題を呼んでいたドキュメンタリー。
『未来の食卓』公開初日に観に行きました。
現代社会の食生活に警告をしていて、
観終わった後はむやみに食べ物を口にするのがちと怖くなる。
鉛が含まれてるって言われたら、バナナを食べるのも躊躇するよな?
この一口が、体を蝕んでいないだろうか?
フランスに行く度に、BIO食品が増えている気がする。
不景気だけれども、高くても体にいいものを買っているんだよね。
世の中健康志向になってきただとか、流行だからとか、そういう次元じゃない。
フランス人は、危機感を覚えてるんだ。
1年にも及ぶ撮影期間。
村長はこう言っていた。
「オーガニックには費用がかかるというが、
人の命と健康の代償はいくらだ?」
そもそも、BIO(オーガニック)ってなんぞや?
「Pas traité!!」
(自然のままよ!)
純粋無垢な笑顔で答える少女。
うん、わかった
かわいいフランスの子供たちが食生活の危険とモロに向き合っている。
重苦しいテーマではあるんだけれども、
子供たちの姿がそれを和らげるとともに、強く訴えている。
ダメだ!この子たちの未来を明るいものにしなければ!!
原題は
「Nos enfants nous accuseront」
直訳すれば「私たちは子供たちに責められる」っていうもの。
キレイにまとめた邦題だけど、やっぱり危機感の違いが出ているのかな。
なんだかんだいっても、我が身に降り掛からないと慌てようとしないんだよな、人間て。
実際病気にかかってからでは遅いのに、体に症状が出なければジャンクフードも食べるし、原産地なんて気にも留めやしない。
とは言え、今日も食べ過ぎた。
カロリー以外の表示も見るようにはなったけど…
ダメだな。
やっぱり私もギリギリにならないと慌てないタイプなんだ。
いかん。
「今の世の中は食べ過ぎだわ。
少し減らしても害にはならないわ。」
健康志向のパリジャン、パリジェンヌでいつも混み合っている「Rose Bakery(ローズ・ベーカリー)」。こないだ行った時も行列で入店できなかったなー。
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ジャン=ポール・ジョー監督の次回作は『未来の食卓 パート2』ともいえる作品らしい。
フランスだけでなく、カナダと日本で撮影とのこと。
危機感の差を、ちょっとでも埋めることが出来るかなー