夏時間の庭 L’heure d’ete

ヨンヨン★と一緒に夏時間の庭の試写へ行きました。
二人での怒濤のフランス映画祭2009試写もこれが最後です。はー、あとは本番。緊張と興奮で血圧が確実に上がっています。

団長のジュリエット・ビノシュ様出演作ってこともあって、映画祭のチケットは完売。

んー?でもビノシュ様、サイン会もトークショーもないんかい?
舞台でお忙しいのかねー。

作品情報はフランス映画祭2009作品情報より

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夏時間の庭 L’HEURE D’ETE

オルセー美術館開館20周年記念作品

オルセー美術館全面協力のもとに製作された、家族の絆をめぐる物語。 変化の時代に生きる、現代人の心に染み入る感動作。

HISTOIRE

パリ郊外。画家であった大叔父のアトリエにひとり住む母が亡くなり、3人の子供達には広大な家と庭、そして貴重な美術品が遺される。相続処理を進める中で3人が向き合うのは、想い出に彩られた家への愛着と現実とのジレンマ。そして母の想いだった……。世代や時代が変わっても、母から子へ、また孫へと永遠に受け継がれていくものが確かにあるということを教えてくれる、三世代にわたる家族の物語。

監督:オリヴィエ・アサイヤス
出演:ジュリエット・ビノシュ、シャルル・ベルリング、ジェレミー・レニエ
製作:マラン・カルミッツ、ナタネール・カルミ、シャルル・ジリベール
撮影:エリック・ゴーティエ
2008年/フランス/35mm/カラー/ドルビー/1時間42分
配給:クレストインターナショナル
5月、銀座テアトルシネマ、他全国ロードショー
©2008 MK2 SA – France 3 Cinema

私が理想とするハイカラおばあちゃんをエディット・スコブが演じています。後にプレスの中条省平さんの評価で知ったのですが、ああ、エディット・スコブってあの『顔のない眼』の主演の子だったのか!!
余談ではあるけど、私がこの映画で一番感動したシーンと中条先生のそれが見事にマッチングしていて、読んだ瞬間涙が出た。

あと!刑事役でエリック・エルモスニーノが出てきてびっくらこいたー。
エリックと言えば(こちらの記事でも書いたのですが)ゲンズブールの伝記映画でセルジュ役を演じるのですが、ホント似てる。若干渋みと言うか重みと言うか…足りない感じはあるけれども。
ほんの短時間での主演でしたが、試写会場で一番心拍数が上がっていたのは私であろう。

そうそう、肝心の内容なのですが…
すっごい心地いいです。美術品そのものも去ることながらヴァルモンドワの一軒家の美しさがすんばらしいの。パリGare du Nordから僅か32kmでこんなにも開放的な世界があるんだねー。
パリ中心地でも緑はたくさんあるけれども、あんな絵画のような空間があるなんて、ね。
そもそも印象派とかなんだか言われても価値のわからない最悪な女なんだけど、とにかく最高級の美術作品を鑑賞したような、すごくいい気分になれた。もちろん現代フランス人の利己主義的な姿とか、将来を見据えて愛着あるものへの取捨選択などなど、厳しい現実は描かれているものの、実に美しく癒される映画でした。家族愛って、なによりも価値のあるものだよね。
ヨンヨン★評にも、すっげー納得!!

フランスが好きです!